例えば「フロロカーボンは10ポンドで釣りしてね」と言われた時に、「10ポンドって何号???」ってあやふやになったりすることありませんか? 答えは2.5号です。
こんな時、その場では「わかりました!」と言っておき、コッソリお家に帰ってから「ポンド 号数 釣り」とか検索していませんか(笑)?
エサ釣り師にも、ルアーマンにも、慣れている「単位」ってあったりします。そのため、普段使っていない単位で言われると「???」となることが多かったり。
そこで、「釣りにまつわる単位」をサクッと一覧で記しておきましょう!このページをアナタの携帯にブックマークしてくれれば、いつでもどこでもコッソリ見ることができますよ(笑)。
フロロ・ナイロン・ポリエステルライン 号数とlb(ポンド)
フロロカーボン、ナイロン、ポリエステルラインにおけるポンドと号数です。1ポンドが「1lb」と表記されます。また、その複数系という意味で、例えば5ポンドなら「5lbs」と「s」がつきますが、商品のパッケージには記載されていないこともあります。そのあたりはあまり気にしないように(以下、ココでもすべてlbでいきます)。
冒頭にも出てきましたが、10lbは2.5号です。そうです、気づきましたね!? ザックリ言うと「号数に4を掛けるとポンドになる」のです。ポンドと号数の変換をすんなり頭の中で行うなら、まずはコレを覚えてください。
ただし、これもカンペキではなく、太くなるほど倍率は下がっていきます。5号は4を掛けて20lbは正解!だけど6号は4を掛けて24lb……じゃなくて22lbなのです。それでは一覧表をご覧ください。
〈フロロ・ナイロン・ポリエステルライン 号数・ポンド早見表〉
号数 | ポンド(lb.) | 強度(kg) | 標準直径(mm) |
1号 | 4lb | 1.8kg | 0.165mm |
1.5号 | 6lb | 2.7kg | 0.205mm |
2号 | 8lb | 3.6kg | 0.235mm |
2.5号 | 10lb | 4.5kg | 0.260mm |
3号 | 12lb | 5.4kg | 0.285mm |
3.5号 | 14lb | 6.3kg | 0.310mm |
4号 | 16lb | 7.2kg | 0.330mm |
5号 | 20lb | 9.1kg | 0.370mm |
6号 | 22lb | 10.0kg | 0.405mm |
7号 | 25lb | 11.3kg | 0.435mm |
8号 | 30lb | 13.6kg | 0.470mm |
10号 | 35lb | 15.9kg | 0.520mm |
12号 | 40lb | 18.1kg | 0.570mm |
14号 | 50lb | 22.7kg | 0.620mm |
16号 | 55lb | 24.9kg | 0.660mm |
18号 | 60lb | 27.2kg | 0.700mm |
20号 | 70lb | 31.8kg | 0.740mm |
22号 | 80lb | 36.3kg | 0.780mm |
24号 | 85lb | 38.6kg | 0.810mm |
26号 | 90lb | 40.8kg | 0.840mm |
30号 | 100lb | 45.4kg | 0.910mm |
余談にはなりますが、ラインにも「規格」があります。「ポンドクラスライン」と「ポンドテストライン」です。すでに知っている人は、以下スルーしてください(笑)。
この「ポンド」というのは、皆さんもご存知かもしれませんが「重さ」を表す単位です。1ポンド=約0.45kgです。ザックリ450gと覚えておくとよいかもしれません。
「ポンドクラスライン」と「ポンドテストライン」、何が違うのか?10lbのラインを例に取って説明したいと思います。10lbの強力は10lb×450g=4.5kgです。
〈ポンドクラスライン〉
国内メーカーの多くで採用されている「ポンドクラスライン」における強力は、「4.5kg以上の負荷が掛かった時に100%切れます。4.5kg未満なら耐えられるけど、もしかしたら切れるかも」みたいなイメージです。表記は「PCL」「CLASS(lb)」「lbC」。国際ゲームフィッシュ協会が定めたラインクラスです。この「4.5kg未満なら耐えられる(切れるかもしれないけど)」という基準が、メーカーによって変わってくるのです。
〈ポンドテストライン〉
「ポンドテストライン」は同じ10lbでも「4.5kg未満はゼッタイに切れません。それ以上の負荷においてはどこで切れるか分かりませんが」というイメージ。表記は「PTL」「TEST(lb)」「lbT」。
つまり10lbC(ポンドクラスライン)と10lbT(ポンドテストライン)では「4.5kg未満で切れるかもしれないけど、多分大丈夫」と「4.5kg未満ではゼッタイに切れません」と強度や太さに差が出るのです。
重さの単位
続いては重さの単位です。
まずはオモリやタイラバのヘッドなどで使う「号数とグラム」についてです。
1号=3.75g
これは割とポピュラーですね。船釣りではタイラバなどでグラム表記されることも多く、「パッと分からないんだよな」という皆様にお応えして、タイラバでよくあるグラム表記とそれにほぼ同等の号数表記を記しておきます。
グラム | 30g | 45g | 56g | 60g | 75g | 90g | 150g |
号数 | 8号 | 12号 | 15号 | 16号 | 20号 | 24号 | 40号 |
1oz(オンス)=約28g(28.3495g) 1ozは8号に近い。2ozで56g=15号
1lb(ポンド)=約450g 先程出ましたね☆
長さの単位
続いて長さの単位です。
1インチ=2.54cm 大体2.5cmって覚えてください。
関東で流行のワームを使ったマゴチ釣りなど、「今まで触れてこなかったインチが出てきた」と冷や汗をかいている人も、これでスッキリ(笑)。
1フィート=約30cm
1.8mくらいの竿なら6フィート、2.1mなら7フィートですね。正確には1フィート=30.48cm。「尺(30.303cm)」にも近い数字ですね。「尺アマゴ」を「フィートアマゴ」って言ったら、なんだか必殺技っぽいですね(笑)。
そのほか海でよく使われる単位
1マイル=約1609m
1海里=1852m
1kn(ノット)=1852m/h
「マイル」と「海里」、この2つは兄弟みたいなもので、マイルを「陸マイル」、海里は「海マイル」と言われるものです。
陸マイルであるマイルは(ややこしいですね)、メジャーリーグのピッチャーの球速なんかで馴染みがあるかも。100マイルを超えたら、それはそれは速球派(160kmオーバー)です。競馬ファンには馴染み深いかもしれません(競馬ではキリよく1マイル1600mとしています)。
海マイルである海里は「緯度1分」の距離であり、1852mとキッチリ定められています。そして、船や飛行機で速度を表す場合、kn(ノット)を使うわけですが、海里を元に定められ「1kn=1852m/h」となっています。例えば20ノットと言われたら、ザックリ1.8を掛けたものよりチョイ速め、時速37kmくらいかなと想像しやすくなるかもしれません。