全国各地で人気のイカメタルゲーム。軽量かつシンプルなタックルで、エサも使わないことから誰にでもエントリーしやすい釣りであります。ところがやってみると奥が深く、また、メタルスッテや浮きスッテ、小型のエギなどに「当たりカラー」があったり、アイテムをセレクトするという楽しみがあったりします。これがまた地域によっても違ったりするからまた面白い。
ということで、日本屈指のイカ処、福井県は小浜湾で現地の釣りに精通する釣具店の店主さんに、攻略のヒントを伺ってみたので紹介したいと思います。登場するのはビック釣具店の横山晴也さんです。
秋イカはサイズアップが見込める
今回、横山さんには若狭湾で実釣を交えて攻略法を披露してもらいました。攻略法紹介の前に、まずは簡単に若狭湾の秋イカメタルの概要を解説。若狭湾の秋イカメタルは夏の小型から、中型&良型へとサイズアップが見込めて、数もまだまだ安定して釣れる好機です。
メタルスッテのカラーローテ法
イカメタルにはハマる誘いパターンや、ハマるメタルスッテや浮きスッテのカラーがあると横山さん。今回は、すぐにでも実践できるという意味で、「カラー」について探ってみたいと思います。ほぼ毎週1、2回のペースで小浜沖を中心に福井各沖へイカメタルに釣行している横山さんの経験上、「シーズンに応じて飛び抜けてよく乗る当たりカラーが存在する」と言います。
横山氏のメタルスッテのカラーの基本系統
・赤緑
・赤ピンク系
・ピンク系
の3パターン。これにケイムラの入ったもの、または夜光の入ったものをチョイス。
これらをイカの活性や水深、集魚灯の種類(メタハラ、LED、ハロゲンなど)などを見て、その場に応じて使い分けています。
具体的なメタルスッテのカラーローテーション
■現在のパイロットカラーは「赤緑」、赤緑から釣り始める
■周囲を含めて乗り具合の反応を見て、イカの活性が高ければ、アピール力の高い赤ピンク系へ
■赤緑にも乗るが、活性が低いならピンク系へとローテする
ドロッパーの使い分け
ドロッパー(枝ス)はタナやイカの大きさで使い分けます。今季の当たりドロッパーも交えて解説します。
小型主体の場合…エギよりもよく動くイージースリム80(デュエル)をメインに使用。具体的には…
浅ダナ(目安は30m以浅)
■ケイムラ系(ケイムラレッドヘッド)から始める
■活性が高い時はハイアピールの夜光系(夜光オレンジブラウン)
■活性が低い時、魚が多い時は無発光系(ホワイトレッドヘッド、ウキスッテ赤ピンク)にチェンジ
深ダナ
■夜光系(夜光オレンジブラウン)から始める
■活性が高い時はケイムラ夜光系(アオリ―Qケイムラパープルヘッド、エメラルダスライトケイムラ夜光ピンク)でアピール力をアップ
■活性が低い時は無発光系にチェンジする
つまり横山さんは、メタルスッテはカラーを重視し、ドロッパーは下地(夜光、ケイムラ、無発光)を重視しているのです。
秋深まり中型主体になってきた場合…シルエットの大きいウルトラスッテDX Sサイズを使用。この時期は夜光系(M)から始めて、状況に応じてケイムラ系(同SCP、エギ王K2.5号メープルサンセット)や、部分夜光系(アオリ―Qピンクレッドヘッド)も使用する。
いかがだったでしょうか。徐々にイカのサイズもアップしてくる秋シーズン、ぜひイカメタルを楽しんでください。
※この記事は週刊釣場速報9月28日号に掲載されたものを再編集したものです。