竹村勝則 プロフィール
兵庫・南芦屋浜でハネを狙う
南芦屋浜の水路は、ほぼ東西に長く、東は浜風大橋、西に潮風大橋がある。
チヌ、ハネは潮風大橋付近から西の曲がり角周辺にかけて実績があるようで、よほどの悪天候でない限り、誰かが釣りをしている。
常連がよく竿を出しているのは、潮風大橋の左右と、同橋西方約100m付近の足場がコンクリートになっている所。
さらに西方の曲がり角周辺。曲がり角の周辺は潮の流れが複雑なだけに、好ポイントになるようだ。
この水路の岸は、石畳とも言うように、切り石がほぼ水平にびっしりと敷いてあり、潮位が低い時は、ここから竿が出せる。
常連が集まる、マイカー釣行で便利な釣り場
3月中旬の好天気続きの16日、芦屋市の埋め立て地、南芦屋浜の水路南側の石畳へ、エビ撒きのハネ釣りに行った。
ここは2月下旬に立ち寄った時、潮風大橋下でエビ撒き釣りをしていた人が、50cmのハネを釣っていたからだ。
この付近は、秋から冬にかけてハネ、チヌが釣れるので、ハネのエビ撒き釣り、チヌのフカセ釣りに訪れる常連が多い。
釣り人が来るということは、それだけエサが撒かれているので、魚が集まってくるというもの。
それと、車釣行にも便利で、広い駐車場(有料)があり、釣り場へも近い。
海浜公園でもあり、遊歩道があって、散歩する人もいたりと、のどかな釣り場である。
7時頃に着いたが、好天気とあってか、結構釣り人が多い。
まずは、潮風大橋から西の曲がり角までの釣況を見て回ったが、曲がり角の手前100m付近でエビ撒き釣りをしていたベテランが、チヌを1尾釣っているだけだった。
この人の話では、ハネがなかなか釣れないので、タナを深くして(エサを少しハワせるぐらいに)チヌを釣ったらしい。
以前にハネが釣れていた潮風大橋のすぐ西側は、すでにエビ撒き釣りの人が入っており、その左横にはチヌのフカセ釣りの人がいた。
そのチヌ釣りの人から20mほど離れた所を釣座とした。
当日は大潮で、潮位はまだ高いが、下げに入るので、ステ石の石畳に降りて釣ることができる。
潮は右から左だが、底はゆっくりなのに、上は風もないのに速く流れる。
天ビンカゴ(ナイロン絞りカゴ)仕かけで、軽い棒ウキだと、2枚潮で斜めになってしまうので、ウキの下部にオモリを付けた立ちのよいウキに取りかえ、タナは2ヒロから釣り始めた。
仕かけの投入点は竿2本から3本の間。
釣りを始める前に水深を測ったところ、竿3本以上前方は3ヒロ半は十分あり、竿2本ぐらい前は少し浅くなっている。
風が強い時や、少し前方を釣る時は、マキエがポイントまで届きにくいが、カゴ仕かけだと、仕かけが重い欠点はあるものの、マキエがポイントに集中でき、タナにも的確にエサを撒くことができる利点がある。
無風、ベタ凪で釣りやすいが、まだアタリもなければ、エサもかじられない。
8時40分頃、チヌ狙いの人が竿をグイーっと大きく曲げているので、デジカメを手に見に行ってみた。
釣り慣れた方で、ゆっくり魚をあしらう。
ガバッと水面に姿を現したチヌは、デカい!
写真を撮らせてもらい、スケールに当てられたチヌは50cmジャストの年なし!
ポッテリとして、産卵を意識した大物だった。
この方は、吹田から来られた常連さんで、「この前は49cmのチヌを釣り、当日は記録更新した」と、満足気に話していた。
この方は50cmぐらいの棒ウキ(4B)で、ハリスは1.5号を1.5ヒロ取り、タナは深めで大ハワセでの釣り。
今が時合か、西の方で早朝にチヌを釣っていたベテランも竿を大きく曲げており、取り込みに時間をかけていたので、スズキか大チヌだったのか。
9時頃の潮だるみ時、ウキに初めてチョコっと合わせ所のないアタリがあった。
それから約5分後、今度はウキがスッ、スーッと5、6cm入る明確なアタリ。
合わせると、グーンと強引がきた。
バシャ、バシャと2度エラ洗いを見せた後、タモに入ったのは、スズキにもう少しの55cmのハネだった。
その後、アタリがないので、タナを深くしてチヌを狙ってみたが、残念ながらチヌのアタリはなかった。
11時頃、先に年なしを釣った人が置き竿にして、帰り支度している最中に、何とアタリがきて、45cmの良型のチヌを釣り上げた。
それを見て、こちらもあやかろうと置き竿にして道具を片付け始めたが、そうはうまくいかなかった。
ここのチヌ、ハネはこれからが好期なので、今後も楽しめる。
アクセス
潮風大橋を北から南へ渡った右側に駐車場の出入口があり、阪神高速の高架下が駐車場。料金は30分は無料だが、以降30分毎に100円。トイレはグラウンドの入口にある。