【ブリの釣り方】免許不要のボート「カセ」で楽しむ”イワシフカセ”の基本

ビギナーでも、高確率で青物の強い引きを楽しめる場所がある。それは和歌山・串本のカセだ。

この日は、がまかつスタッフの齋藤氏

 

”カセ”と言うと、聞き慣れない人もいるかと思うが、カセ釣りとは、船長がポイントまで案内してくれて楽しむことができる、ボートフィッシングだ。

今回は、ハイシーズンの青物を狙うため、串本港から出船している、河田フィッシングに乗船。

青物が期待できる好ポイント「ウラミ」で、イワシをエサにしたフカセ釣りを楽しんできたので、釣り方を紹介したい。

青物が高確率で狙える「ウラミ」

カセとは小船のことで、船をアンカーや養殖筏などに固定して釣りを楽しむことができる。

青物はさまざまなポイントで狙うことができるが、この日船長が案内してくれたのは、串本湾外の「ウラミ」と呼ばれるポイント。

水深45m前後で、底は砂泥地帯。ここはシーズン初期から、最盛期まで、数多くのブリ、メジロが上がる好ポイントだ。

湾内のポイントと違い、養殖筏が周辺にないため、アンカーのロープさえ気を付ければ、ラインブレイクは少ない。無理をせずにやり取りすることができるので、ビギナーにもオススメだ。

どんな釣り方で狙うの?

串本のカセで狙う青物は、冷凍のイワシを使ったフカセ釣り、いわゆる”イワシフカセ”で狙う。

フロロの通しに針を付けるだけなので、青物の引きをダイレクトに感じることができるのが嬉しい。

また、シンプルな仕かけなので、針を結ぶことができれば、仕かけも簡単に作ることができるようになる。

釣り方の基本さえ覚えていれば、難しくないので、ビギナーでも気軽に楽しむことができる。

仕かけ図

針は、ヒラマサ針の13~15号程度でよい。当日は「ふかせヒラマサ(がまかつ)」の14号を使用していた

 

筆者オススメのロッド

筆者のオススメは「チャンネルマーク2(がまかつ)」のMHだ。さまざまな釣りに使える汎用性の高いロッド

 

底取り用のオモリは必須

イワシフカセは、タナがとても重要。釣りを始める前に、まずはオモリを付けてタナ取りをしないといけないため、オモリ30号前後を持っておくとよい。

カウンター付きであれば、カウンターの水深を把握すればよいが、カウンター付きでない場合は、底に付いたところ、底から5m上、10m上のタナなどを、ウキ止め糸などでマーキングしておこう!

エサの付け方

イワシのエサの付け方は、背にチョン掛けしたり、写真のように、通し刺しをして、針があまり見えないようにしたりする。

よくないのが、目刺し。目刺しにすると、仕かけ回収の時にエサ切りができなくなり、回収時に糸ヨレするからだ。糸ヨレしてしまうと、食いが一気に悪くなる。

また、食いが渋い場合は、頭と尾の部分を取り、ブツ切りにしてシルエットを小さくしてチョン掛けで使うのもグッド。

基本の釣り方

①マキエを撒く

②タナまで仕かけを入れる(底から5~10m)

③定期的にマキエを撒く

④アタリがあれば、舞い込むまで待つ

⑤魚が掛れば、ポンピングしながらやり取りをする

潮が速い場合は、ガン玉を付けることも。ずっと待っているだけでなく、定期的に竿を上下して誘いを入れよう。

また、しばらくしてエサをチェックする時は、糸がヨレないように、竿をシャクり、エサを切ってから回収しよう!

マキエはしっかりと撒こう。特に朝イチや、ヒットしている時は、エサを撒いて青物を寄せたり、やり取りをゆっくりして活性を上げることが、釣果を伸ばすカギとなる

 

置き竿でもよいが、定期的に誘いを入れてやるのが大切。居食いのようなアタリがあれば、聞き合わせたり、竿先を下げて仕かけを送り込むのもよい。即合わせは禁物だ

 

この釣り方を参考に、和歌山・串本のカセで、青物の引きを楽しんできてもらいたい。

 

■取材協力:河田フィッシング

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!