アユ友釣り入門講座(実釣編パート1)ポイントの選び方、仕掛けのセット方法、オトリの付け方、送り出し方、川の歩き方

アユ友釣りの入門講座(実釣編)です。ポイントの選び方や仕掛けのセット方法、オトリの付け方、送り出し方、川の歩き方などを学んでいきます。準備編から学びたい方は、以下の記事をご覧ください。

【イラスト入り】アユ友釣り入門講座(準備編) 道具、仕掛け、釣る場所、ルールを覚えよう!

ポイントの選び方

川は瀬と淵が交互に現れるが、基本は石の周りを探す
アユが釣れるポイントの基本は、エサとなるコケが付いている石周り。その石がエサ場となり、石を中心に形成されたナワバリにオトリアユを入れ込みます。だから、アユ釣り師は石を中心にポイントを探します。そんな中でも水深や流れの速さ、石の大きさなどで、それぞれ名称があります。川を眺めると浅くて流れが速く、水面がざわつく部分があり、これを瀬と呼びます。

白い波を立てて岩の間を勢いよく流れる部分が瀬

逆に流れがゆったりとした、ある程度水深のある場所を淵やトロ場と呼びます。特にアユの釣り場となる中上流域では、瀬と淵が交互に現れるような地形になっています。

瀬が終わり少し深くゆったりした流れになっている場所が、淵やトロ場と呼ばれる

瀬、チャラ瀬、トロ場、瀬肩などポイントを覚えよう

瀬の中、特に、流れの速い「流心」によいコケが付くと言われます。良いコケが付けば、元気なアユもそこを中心にナワバリを持ちます。瀬も、水深、水流、石の大きさなどでいくつかに分かれます。

瀬の中でも流れが粗く、石や岩盤で段差の大きな押しの強い流れの場所が「荒瀬」、底石が大きく、速い流れが白波を立てながら流れる場所を「早瀬」、浅くて水面がやや波だった程度の流れが「平瀬」。さらに非常に浅くて押しの弱い流れを「チャラ瀬」と呼びます。ほかアユのポイントとしては、緩やかな流れから瀬に移る「瀬肩」もあります。深くて緩い流れでも石が川底にあるトロ場も好ポイントです。

仕掛けをセットしてみよう

リールもなくウキもないアユ仕掛けだが、非常に多くのパーツから成り立っている。あらかじめ作って結んでおけば、現場での準備がスムーズなのが、「天井糸+水中糸+ハナカン回り+逆針」。ここまでセットしておけば、現場では穂先に天井糸を付けて、逆針に掛け針付きの針ハリスを装着すれば完成となる。

すべてがセットになった市販仕掛けもあるので、まずはそこからスタートしてみるとよいだろう。ただ、水中糸と掛け針(ハリス付き)は、水の流れや掛かるアユの大きさ、釣り方によってかえる必要があるから、号数、素材の違うものを数種類持っておくのが理想です。

左の環がオトリの鼻に通すハナカン。右の逆針は、オトリの尻ビレ後部に刺す。この逆針と一体化した自動ハリス止めに掛け針のハリスを接続する

オトリの付け方

オトリは、野アユのポイントへと泳いでくれる友釣りの要とも言うべきもの。元気さが売りなので、ハナカンを通す時にも優しく扱おう。初心者なら、逃げられないように、タモの中で作業を行うのが賢明。オトリを付ける手順は以下の通り。

  1. 手を濡らして川の水で冷たくしてから優しくオトリをつかむ
  2. ハナカンをアユの片方の鼻から入れ、もう片方に抜く
  3. 逆針を尻ビレの後方に刺して完成

友釣りは循環の釣りで、1尾のオトリで野アユを釣ったら、釣れた野アユを今度はオトリとして使います。あまり長時間オトリとして使っていると弱ってしまうから、釣れて頻繁に交換するほどよく釣れます。

オトリを優しく手の平で包んだら、ハナカンを片方の鼻の穴から通して反対側へ抜く

装着した状態。しっかりと通っていて外れないかを確認しておこう

ハナカンを通したら、尻ビレの後部に逆針を刺してオトリのセット完了

オトリの送り出し方

オトリの送り出し方には、足下からそっと泳がせる方法と、ポイントの手前へ空中で輸送する方法があります。空中輸送の場合、あまり水面に強く着水するとオトリが弱ってしまうので、最初はできるだけ足下から泳がせましょう。

この時に、ハナカンはしっかりと通っているか、逆針は外れていないか、そのほか糸絡みなどがないかを見ておくこと。水中に放されたオトリをしっかりと目で追って、元気に泳いでいるかどうかを確認することも大切です。

仕掛け絡みなどがないか最終チェックする

オトリアユがしっかりと泳ぐのを確かめる

オトリを放して竿の操作で釣り開始!

川の歩き方

アユのポイントは、もちろんアユのエサとなるコケが石にたくさん付いている。実はこのコケが滑りやすいんです。川に入っていく時には、すり足の要領で、歩幅を狭くゆっくりと進んでいくこと。特に釣っている最中は足下に注意ができ辛いので、足で探りながら移動しよう。

また、大きな石の上は滑るとそのまま倒れてしまうことにもなるので、大きな石の上には乗らないように注意しよう。

竿の扱いの注意点

アユ竿は軽量化に特化した竿で、強度はそれ程ありません。川底に引っ掛かったからと言って、竿で強くあおるといとも簡単に折れてしまいます。また、河原に不用意に寝かせて傷が入っても折れる原因になるので、扱いには最新の注意を払いましょう。

アユが掛かっても、取り込みのために無理に寄せるのは厳禁。流れに押されて下流側へ行ってしまうようなら、自分が下流側へと動いて付いていくようにしましょう。

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