ターニングポイントは潮変わり。エサ取りを交わして釣り上げたのはカレイ31cm

寄稿:松尾幸浩

松尾幸浩(まつおゆきひろ) プロフィール

DAIWAフィールドテスター、全日本サーフキャスティング連盟、兵庫協会神戸投翔会名誉会長を務める投げ釣りのプロフェッショナル。キャスティングの競技会での優勝経験もあるなど、高い技術力を持っている。

播磨新島へ釣行

水温が下がって、秋の釣り物で波止が賑わいだした。特に、近郊の好釣り場は平日でも満員御礼で、竿の林ができている。そんな混雑を避けて狙えるのが、雨の日。釣り人は雨の日が大嫌いみたいだ。

そこで、朝から雨が降り続いた11月半ばに、兵庫・播磨新島の北側にある公共埠頭へ釣行した。

航路筋を狙う

現地到着が昼頃。案の定、広い岸壁も釣り人か皆無で、貸切状態だ。早速、人気ポイントの右角でタックルをセット。

投げ竿はトーナメントサーフT33号-425、リールがロングビーム35QD。カレイ針13号に、塩マムシを刺してキャスト。対岸との航路筋を狙う作戦だ。

雨は降ったり止んだりだが、風がないのがありがたい。ただ、エサ取りは猛烈で、堅い塩マムシでも数分で素針にされてしまう。竿を並べているが、エサの付けかえに大忙しだ。

当日は中潮で、15時ぐらいに干潮から込み潮にかわるので、それからがチャンスと読んだ。

普段なら小船の往来も激しいが、船も少なく雨模様も苦にならない。しかし、エサ取りには本当に四苦八苦。ベラやカワハギだが、仕かけが着底するまでにエサを取りに来る。特に、北向きは浅いので、猛烈。

好転したのは、やはり15時過ぎ。潮が西へ流れだして、海面がザワつきだした。

竿先を注視していると、1番右の竿にコンコン、グィーッと明確なアタリがでた。これは本命だろうと、ひと呼吸置いてから、バシッと合わせると、乗った。

グイグイと底へ締め込むので、カレイと確信。慎重に浮かせたのは31cmの、よく肥えたマコガレイで、思わずニッコリ。

その後は、小さなキビレチヌとカワハギを追加して、17時前に納竿となった。雨の中でも粘った甲斐があった。

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