遅れていた落ちギスの群れが到来! 気温次第ではまだ狙えそうな、ファミリーでも楽しめる釣り場

寄稿:松尾幸浩

松尾幸浩(まつおゆきひろ) プロフィール

DAIWAフィールドテスター、全日本サーフキャスティング連盟、兵庫協会神戸投翔会名誉会長を務める投げ釣りのプロフェッショナル。キャスティングの競技会での優勝経験もあるなど、高い技術力を持っている。

北風が吹き荒れて、一段と寒くなり、好調だったカレイも終盤。投げ釣りで狙える魚種も、少なくなってきた。

そんな時に、釣友から「遅れていた東播の魚住漁港で、落ちギスの群れが港内に入って、良型が30尾以上と好釣果が続いている」と、嬉しい情報が入った。

そこで、12月5日は午後から雨の予報だったが、釣行することにした。現地到着が11時頃と出遅れてしまったが、まだ雨は降っていない。

魚住漁港の釣り場の様子

定評ある港内の小波止には、釣り人が3人だけで、まだ入るスペースがあったので、私も仲間入りした。

ここはチョイ投げで釣れるので、仕かけはルアー竿に、リールはグランドサーフ25。キス針6号の3本針に、青イソメを刺して、軽くキャストした。

深みのある航路筋から、ゆっくりとサビく作戦だ。ここなら、ビギナーや家族連れでも十分狙える。

先行の釣り人に釣果を尋ねると、「朝からほとんど釣れてません」と厳しい言葉が返ってきた。これは出鼻を挫かれたが、「先週は、午後から入れ食い状態でしたよ」と、嬉しい情報も聞いた。これなら期待が持てると、ひと安心。状況が好転したのは、昼過ぎ。左隣の人が20cm級のキスをダブルでヒット。そして、すぐに東側の人にも良型キスと、周りでバタバタとキスが釣れだした。

私の竿にも、ブルン、ブルンと心地よいアタリがあり、ワクワクしながらリールを巻くと、海面に姿を見せたのは、18cm級のキスがトリプルだ。

これには思わずニッコリ。群れが回遊してくると、アタリが続出して良型キスがポンポンと上がってくる。

ただ、今回の群れは小さく、30分ほどでアタリが止まってしまった。

これが落ちギス釣りの難しい所でもある。また静寂の時間となり、竿先も静止したままだ。

2度目の時合は、14時前にきた。港の入口に近い人にアタリがあり、私もダブル、ダブルとキスがヒット。

これなら20尾は釣れると思ったが、やがて雨が振り出してきて、アタリも途絶えてしまった。

15時前に納竿して、私の釣果はキス12~19cmを10尾だった。

今シーズンは、1カ月以上も落ちギスの釣れ出しが遅れていたので、まだまだ釣れそうな雰囲気だ。

アクセス

車でのアクセスは、京阪神からは、阪神高速道路、第二神明道路を経由して岩岡ICで降り、左折して県道148号を南下。国道250号の魚住駅東の交差点を南下して、魚住漁港へ。

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