【エイってこんな使い道あるの!?】まるでお肉な身質のエイ、新たなレシピを3つ新発見!

寄稿:美味魚ハンターけーちん

美味魚ハンターけーちん(びみぎょはんたーけーちん) プロフィール

「美味魚ハンター けーちん」こと、川森慶子さんは、日本各地の美味しい魚を追うアングラー。オフショアジギングやキャスティング、タイラバを中心に、エサ釣りや、中深海釣りにも精通している

皆さん、こんにちは。先月の美味魚レシピでは、串本のカセ釣りで釣れたゲスト魚、ツバクロエイの煮付けをご紹介しました。ツバクロエイって、持ち帰って数日経過しても全く臭わないこと、そのままカットして皮ごと煮込むだけで、コラーゲンプリップリな、お料理に変身してしまう。こんなに美味しいお魚だったことが、初めて分かりました。

そして、ミンチに加工をすることで、魚だと言われないと分からないぐらいの肉料理になることも分かり、今回は、そのミンチを使って「ハンバーグ」、「ぎょうざ」、「肉だんご」の3種類のエイを使ったお料理を作りました。

エイって、釣れたら普通にリリースしてしまう魚ですが、私も今回初めてお持ち帰りさせてもらいました。しかもエイって食べられるんだ…と、自分でも驚き。まだまだたくさんあるので、いろんな方に食べてもらってきましたが、魚であることを黙っていると、全員が「この肉料理がとても美味しい」と高評価。魚が食べられない方も、肉料理だと思って完食してました。私も、エイはそれぐらい「たんぱくな、お肉」という感想を持っています。

いろいろと応用の効く魚のミンチは、今までいろんな魚種でやってきましたが、これほど肉に近いのは初めてかもしれません。

まずは、大きなヒレをカットしてミンチにし、使いたい時に使えるように、冷凍保存をしていきます。久米島で釣ったシイラも加えて、敦賀湾で釣ったケンサキイカをつなぎがわりに使いました。

エイのミンチ

材料 (ストックバックLサイズ3袋分)

●エイ、シイラ、ケンサキイカ 合計2kg
●豆腐 300g(レンジで水分を飛ばして使う)
●タマネギ 2個
●ニンジン 1本
●ショウガ 2片
●味噌 大さじ6
●ミリン 大さじ3
●卵 2個
●片栗粉 適量(タネが柔らかくなりすぎた場合に使う)

【ミンチの作り方】

①エイを適当な大きさにカットしていく
②皮を引いていく
③合計2kgのエイ、シイラ、ケンサキイカをフードプロセッサーにかけ、タマネギ、ニンジン、ショウガをみじん切りにしておく

④全ての材料をボウルに入れ、よくまぜ合わせて完成

⑤冷凍用ストックバックに入れ、板状になるように平らに整えて冷凍庫へ。薄い板状にしておくことで、使いたい時にすぐに冷蔵解凍ができます。

※豆腐はお好みで。なしでもOK。なしの場合は片栗粉もいりません。魚ミンチができ上がったら、あとは好きな時に、ひき肉がわりにこのミンチを使うだけ

エイのハンバーグ

材料(2人分)

●エイミンチ 150g
●タマネギ(みじん切り)1/2個
●パン粉 30g
●卵黄 1個分
●サラダ油 適量
●塩コショウ 適量
●コンソメ 1個
★ケチャップ 適量
★ソースまたはお好み焼きソース 適量

【ハンバーグの作り方】

①フライパンにサラダ油を大さじ1を入れ、中火でタマネギを炒める。タマネギが透明になってきたら、塩コショウ、コンソメを入れて焦がさないように炒めて、粗熱を取り、冷ましておく
②ボウルにエイミンチ、冷ました炒めタマネギ、卵黄を入れてまぜる。パン粉を入れてよくまぜ合わせたら、冷蔵庫で30分、タネを寝かせる

③手にサラダ油を付け、タネをハンバーグの形にしたら、フライパンに少量のサラダ油を入れ、ハンバーグを投入する。強中火で片面にほどよい焦げ目が付いたら裏返し、フタをして、弱中火から弱火でじっくりと加熱する
④焼き上がったら、ハンバーグをお皿に盛り付け、そのフライパンにケチャップ、ソース(お好み焼きソースでも可)を同量入れ、ハンバーグソースを作る
⑤お皿に盛り付けたハンバーグの上に、ソースをかけて完成

エイのギョうざ

材料 30個分

●エイミンチ 150g
●キャベツ(みじん切り)80g
●ニラ(みじん切り)30g
●しょうが(みじん切り)10g
●にんにくチューブ 3cm
●オイスターソース 小さじ2
●鶏ガラスープの素 小さじ1/2
●ごま油 小さじ2
★ぎょうざの皮(30枚入り)
★水 適量
◎サラダ油 1回焼くのに大さじ1
◎水 1回焼くのに大さじ3

【エイのギョうざの作り方】

①●印の材料全てを混ぜ合わせる

②小さじスプーンを水にくぐらせてからタネを軽く1杯すくい、ぎょうざの皮の上に乗せたら、ふち半分に水を塗って包む。皮に粉がたくさん付いている面とそうでない面がある場合は、粉が多く付いている面が外側、粉が少ない面がタネを乗せる側にします。

③フライパンに大さじ1のサラダ油を熱し、ぎょうざを並べる。大さじ3の水を回し入れ、フタをして中火で焼く。途中、フタを取り、ぎょうざの皮が半透明になったらフタを外して、ほどよい焼き色が付くまで焼き上げる。
④ポン酢や塩と青のりを混ぜた青のり塩などでいただく。

エイのダンゴでちゃんこ鍋

材料 (5人前)

●エイミンチ 150g
●ニラ 30g
●卵黄 1個
●しょうが(みじん切り)1片
●片栗粉 15g
●だしの素 4g
●味噌 15g
●ねぎしょうがにんにくチューブ 5cm
●鶏ガラスープの素 小さじ2
★ちゃんこ鍋のスープ

【魚ミンチ ギョダンゴの作り方】

①ミンチ、だしの素を入れ軽く混ぜたら味噌、しょうがを入れよく混ぜ合わせる。ニラ、卵黄、片栗粉を入れよく混ぜ完成。

②でき上がった鍋だんごを平皿に塗り付けるように乗せ、ちゃんこ鍋の用意をする。スプーンを鍋のだしにくぐらせてから、ダンゴを丸くまとめてひとつずつ鍋に投入していく。ちゃんこ鍋のスープがなくても、だしの素や白だしのみでも美味しくいただけます。

 

いかがでしたか?

ツバクロエイのおかげで、実に応用の効く魚ミンチができました。今回は、冷凍庫にストックしていたシイラやイカを使いましたが、マダイやアオリイカを使っても美味しくできることでしょう。健康管理やマッチョな肉体作りで脂質制限をされている方には特に必見! エイを主体にしたミンチだと、脂質ゼロで良質なたんぱく質や、ほかの栄養が摂取できるので、ハナマルな食材であることが分かりました。釣ったらブロック状にカットして冷凍しておけば、いつでも調理することができるし、ミンチに仕上げておけば、さらにお料理の幅が広がるという、とても優れたゲスト魚さんでした!

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