えっ、チヌってこんなに美味しかったの? 脂がノリノリの美味しいチヌが狙える、魅惑の「飼い付けチヌ」をタン能

寄稿:シマノフィールドテスター 立野義昭

シマノフィールドテスターの立野です。

今回は、和歌山県美浜の平良丸に、飼い付け釣りで、冬の脂ノリノリのチヌを狙いに行ってきました。

▲筆者が釣り上げた良型チヌ

美味しいチヌが釣れる「飼い付けチヌ」

この飼い付け釣りですが、ポイントは美浜沖の人工魚礁になります。

冬場、魚の活性が徐々に悪くなってきた時期に、魚の集まりやすい海底の魚礁の上にマキエをして、回遊してきた魚をその場所に留めておき、それを狙う釣りのことを指します。

意図的に魚を留まらせていて、その場所を狙うため、非常に効率的な釣りです。

ターゲットはチヌが代表的ではありますが、いろんなゲストも釣れる楽しみもあります。

当日は、釣友の瀧本氏が同行。「飼い付け釣りは初めて」とのことで、行きの車中でレクチャーを行い、いざ出船となりました。

新製品の高感度ロッドをチョイス

当日のタックルですが、ロッドは新製品の「ライトゲームXR73HH185」をチョイスしました。

▲ロッドは新製品の「ライトゲームXR73HH185」

このアイテムですが、前身である「ライトゲームCI4 +」から進化。センターカット2ピースで持ち運びが便利に。また、「カーボンモノコックグリップ」と「Xシート テクニカルガングリップ」が新採用されて、操作性も劇的に上がっています。

リールは、フォースマスター2000。探見丸スクリーンがカラーで搭載となり、当日も魚の動きがしっかりと映り、モチベーションを高く保ちながら、釣りに集中できました。

道糸の先には天ビン、クッションゴム、マキエカゴに、80号のオモリ。船長自作の仕かけをセットして、チヌ針の先にはオキアミを付けます。

このオキアミの付け方が、釣果に差が出ることもあるので、少し紹介したいと思います。

エサの付け方で釣果に差がつきます

「尻掛け」は、切った尻尾の部分から針を刺す、オーソドックスな付け方ですが、しっかりセンターを狙わないと、クルクルと回ってしまい、仕かけが絡むので、注意が必要です。

「胴掛け」は、尻尾を切って針先を出さないように、丸く付けます。これは、針先を隠して、低活性時に警戒心を和らげる効果があります。

「背掛け」は、尻尾とは逆に針を抜く付け方で、硬い部分から抜くことで、エサ取りが多い時などに有効です。

「抱き合わせ」は、1匹のオキアミを尻掛けして、もう1匹を刺して、針先を隠す付け方。シルエットが大きくなるので、アピール力が欲しい時や、大型狙いで使います。

「ムキ身」は、食いが悪い時に。手返しが悪くなりますが、殻を剥いて付けるので、食い込みがよくなります。また、オキアミを付ける際は、針を固定して、オキアミを動かして取り付けると、上手く針に刺せます。

良型のチヌやマダイがヒット!

さて、実釣の方ですが、ポイントの飼い付け場までは、アッと言う間に到着。アンカーを降ろして、少しすると、釣り開始です。

タナは底から0.5~1m上げる

水深36m前後の場所で、タナは底から50cmから1mを狙います。エサのオキアミは船長から「胴掛けで、丸く付けるように」と、指示がありました。

すると、同船者がヒットして、その後に私の竿も曲がりました。無事に取り込むことができ、朝イチの1投目からの本命のチヌが連れて、嬉しさで自然と顔がほころびます。

▲チヌをキャッチした瀧本氏

瀧本氏にタナを共有すると、ほどなくヒット。朝から上げ潮の恩恵を受けて、マダイなど嬉しいゲストも追加できました。

しかし、自然とは残酷なもので転流を迎える頃にはパッタリとアタリがなくなり、オキアミが異常なし状態で上がってきます。

ですが、同船の人は10m上げたタナで、立派なマダイを捕獲。いろんなタナを探ることも、大事だなと実感しつつ、納竿しました。

この飼い付けの釣りですが、ゆっくりとした時間の中、のんびりとアタリを待ちながら楽しむのもよし、竿をシャクって誘いながら、攻めの釣りを楽しむのもよしで、瀧本氏にも楽しんでもらえたかなと思います。

ちなみに、飼い付けのエサをやる頻度を船長に伺うと、「船が出れる時は、毎日エサを沈めている」そうです。

それだけ、飼い付け場をしっかりと守っていることを知り、ますますこの釣りの魅力にハマってしまいそうです。

絶品の刺し身の食し方

持ち帰ったチヌですが、刺し身でいただきましたが、船長がしっかりと血抜きを行い、神経締めまでしてくれるので、最高の鮮度でした定番の刺し身は、しょう油&ワサビと、船長オススメのダイコンおろしポン酢で食べると、脂の乗った身が、口の中でとろけます。

▲船長オススメのダイコンおろしポン酢

しゃぶしゃぶにしても楽しめる、この季節のチヌ。また近いうちに、乗船の予約をしようかと思っています。

平良丸の詳しい情報を見る

 

 

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