沖堤防でのエビ撒き釣りで五目釣りを満喫!

寄稿:竹村勝則

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。

波止釣りたけなわの秋。

各地の波止では大勢の釣り人が釣りを楽しんでいるが、サビキ釣りは場所にもよるが、人気者の小アジが少ないように思う。

今年タチウオが不調?何を狙うか悩む

今年釣り上げたタチウオ

少ないと言えば、例年なら今が盛期の波止のタチウオ釣りが、どうしたことか絶不調。

渡船店に電話を入れると、「来るならボーズ覚悟でおいで」。

それでも出掛けた人は、「アタリはあるが、釣れるのはサバとアジばかり。本命のタチウオはさっぱり釣れない」と嘆く。

秋の夜長を、街の夜景と赤や青の電気ウキをのんびり眺めながらのタチウオ釣りが、この状況では楽しめない。

泉佐野一文字でのエビ撒き釣りに決定

タチウオのアテが外れて、さてどこで、何を釣ろうか?

思い付いたのは泉佐野一文字。

ここへは8月末にタチウオ釣りに行った時(当時はよく釣れていたが、今はダメ)、エビ撒き釣りがよさそうに感じたので、葵渡船(☎090・7365・0176)の15時便で半夜釣りに出掛けた。

渡船店の話では、「タチウオは釣れていないが、青物狙いのルアーとサビキが主で、エビ撒き釣りの人はほとんどいない」らしい。

今日の狙いはメバル、ガシラで、運がよければアコウがくるかも。

夕まずめの時合まで時間があるので、赤灯台付近まで見て回る。

赤灯台先端ではハマチがルアーで釣れていた

先端のルアー釣りでは、「昼頃に来た」と言う人が、47cmのハマチを1尾釣っていた。

1番の船着き近くでチヌを狙う常連は、000のウキを沈めてのスルスル釣りをしていた。

ウキの投入点は竿2~3本前で、「この付近がかけ上がりになっている」と言う。

この秋にチヌは50cm、47cmを釣ったことがあるそうだが、この日は釣れていなかった。

16時頃、仕かけをセットして釣り開始

さて、日が傾いてきた16時過ぎ、赤灯の手前50m付近の外向きで釣ることにした。

当日は緩やかな北東の風で、海は凪。

潮は大潮で、19時半頃が満潮。

上げ潮のよい時合を釣ることになるので期待できる。

仕かけをセットして、タナ取りオモリでタナを測ると、竿2本ほど前で約4ヒロある。少しズラし気味にタナを決め、まずは底撒きを4、5回する。

シラサエビのマキエ効果抜群で、1投目からウキがスッと入る明確なアタリがきた。

キビキビとした引きで上がってきたのは15cmほどの小ダイ。

それからしばらくは、リリースサイズの小ダイが入れ食いになった。

ガシラ、メバルが続々ヒット

関空連絡橋に真っ赤な太陽が沈む頃にガシラと、20cmほどのメバルがきた。

夕まずめの時合だ。

底撒きを10分に1、2回しながら釣っていると、ガシラが多いが、メバルもまじる。

場所を少し移動すると、アコウ、ガシラ、メバルが釣れた

やがてアタリが遠退いたので、10mばかり右へ移動。

今度は竿1本前を狙ってみる。

ここは水深が意外に深く、6ヒロぐらいある。

底撒きを5、6回したがアタリがないので、さらに底撒きをしながら粘っていると、30分ほどして、やっとアタリがきた。

これは20cmちょいの良型ガシラ。

その後、聞きアワセできたのが、22cmほどのアコウ。

さらに底撒きをすると、20cmオーバーのメバルがきた。

20時半頃、ひと際強い引きと、バシャ、バシャとエラ洗いを見せるハネがきたが、これは針外れで逃したのを機に納竿。

釣果はガシラ10尾(17~22cm)とメバル4尾(18~22cm)にアコウ1尾と中アジ3尾だった。

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