釣れるのはビッグなオスイカだらけ!? 超リーズナブルにイカメタルやオモリグが楽しめる【季節限定】の釣りが開幕!!

イカ処、日本海では年間を通してイカ釣りが楽しめます。

冬場は凪の日限定の出船となりますが、京都府宮津沖では“旬”のイカが釣れ出しています。そう、ヤリイカです。

「イカ」と言えば、漁火の下で釣る「夜釣り」のイメージが強い人も多いと思います。

確かにそう、イカ釣りの本場・福井県ではヤリイカは夜釣りで狙うことがほとんどです。

でも、このヤリイカ、日中でも釣れちゃうんです!!

だいたい朝の7~8時頃に出船して、帰港は14~15時頃。夜が明けてからの出船で、帰りも午後の明るい時間帯だから、イカ釣りにありがちな、睡魔と闘いながらの帰りの運転がキツイということもありません。

そして、個人的に!? 最大の注目ポイントはその価格!!

美味な旬のヤリイカが釣れて、イカメタルやオモリグが1日楽しめる約7時間の1日便。

通常なら福沢諭吉さん(1万円)が1人+αが飛んでいくハズ(笑)ですが、この釣りは野口英世さん(1,000円)7人で事足ります!!

そう、乗合船なら1人7,000円(氷付き)です。ちなみに仕立船なら4万円(氷付き)です。

そんな魅力的で、超リーズナブルな釣りに出船しているのが、京都府宮津・養老大島のすえひろ丸。

普段はタイラバやアマラバ、ジギング、ひとつテンヤ、生きエサの根魚狙い、アマダイ狙いなどに出船する船ですが、季節のイカも狙うので、イカメタルのマイカ(ケンサキイカ)、ティップラン&キャスティングのアオリイカ、冬場のヤリイカとイカ釣りも楽しめるんです。

1月25日の初出船からの釣果を見てみると、

25日、26日、28日の各出船日ともに波が高い海況で、アタリが取り辛かったようですが、ヤリイカらしいラッシュもあったそうで、よい人は10パイ前後。しかも、この10パイが見事で、アベレージは何と胴長30cmオーバー!! 中には胴長40cmクラスのパラソルサイズも数ハイまじっていたとか。

すえひろ丸の村上船長に聞けば、「今のところ、釣れているのは型のよいオスイカばかりで、数ハイでもボリューム満点。よい人は2ケタ前後釣っていて、よい土産になっています。例年、この時期に釣れるヤリイカは型がデカいですね!!」とのこと。

仕かけはイカメタルやオモリグ

基本的な釣り方は、船を流しながらのイカメタルやオモリグ。

マイカを狙うイカメタルやアオリイカを狙うティップラン用のタックルをそのまま流用できます。

1番主流なのが、イカメタルで狙う釣り方。

ヤリイカはダブルなど追い乗りが期待できるイカで、ドロッパーを付けるイカメタルは群れに当たれば効率よく連で数を稼ぐことができます。

鉛スッテは15号が主体で、船が早く流れる時は20~25号も持参しておくと釣りやすいです。

ヤリイカ狙いに必携の2アイテム

基本的なイカメタルの仕かけは上記の図の通りですが、マイカ狙いのイカメタルと異なるのはドロッパー。

▲ササミを巻き付けたエサ巻きスッテ

マイカならエギやウキスッテがメインとなる所ですが、この日中のヤリイカ釣りでは「エサ巻きスッテ」が抜群!!

渋い時間帯でも、このエサ巻きスッテには単発で乗ってくるそうです。

そのスッテに乗せて巻くエサは、ササミを使用する人が多いので釣れているシーンを見るのもササミが多いそうですが、ほかにもキビナゴ、イカ短などを巻く人がいるとか。

そのどれもが釣れているそうなので、まずはエサ巻きスッテにエサが巻いてあればよさそうです。

▲ヤリイカにはウキスッテよりもハイブリッドと呼ばれる仕かけが効果的。写真はキーストンのウキプラ

また、ウキスッテとプラヅノのハイブリッドも効果抜群で、活性の高い時にはエサ巻きスッテではなく、こちらに乗ってくることも多いそう。

すえひろ丸では、針の付いた仕かけは3つまで使用可能なので、イカメタルでは1番下に鉛スッテ、ドロッパーとして残りの2つにハイブリッドとエサ巻きスッテを1つずつ付けるのが船長のオススメ。

上手くいけば、ダブル、トリプルも期待できます。

船が流れない時や乗り渋い時に有効なオモリグ

もうひとつのメイン仕かけがオモリグ。

オモリグは丹後半島や鳥取沖などではマイカ狙いでもよく使われますが、ヤリイカにも有効です。

村上船長が言うには「今年のヤリイカは群れの数は多く、広範囲で釣れるんですが、その1つ1つが小さい群ればかりの印象ですので、アタリが止まった時などはキャストして広範囲に探ってもらうと釣果に繋がります。また、船が流れない時もキャストして探るのは効果的なので、オモリグの仕かけを持っておくだけで釣りの選択肢が広がります」とのこと。

このほか、人によってはティップランで狙う人もいるそうで、ティップランならエギは40gを目安に船の流れ方を見て調整するとよいそう。

ちなみに、胴突き仕かけも可能ですが、針が付いた仕かけ(スッテなど)の使用が3つまでなので、これで狙う人はほとんどいないそうです。

釣り方は底周辺を集中的に狙う

日中のヤリイカ狙いでは、タナはほぼ底。

すえひろ丸が狙っている水深は20~50mラインで、メインとなるのは30mラインの岩礁帯やシモリが点在する根周り。

狙うタナの幅は「底から水深の3分の1ぐらいまで。でも乗ってくるのは、ほぼ底」と船長が言うので、ベタ底をメインに狙って問題ないです。

誘いは、ティップランのようなシャクリを入れた「キビキビ系」と、ゆっくりソフトに誘う「フンワリ系」の2パターンが主で、日によりヒットパターンが偏る傾向があるそうなので、使い分けてその日のヒットパターンを探るとよいでしょう。

ステイは5~10秒も入れれば十分とか。アタリがあれば、ドンドン合わせて掛けていきましょう。

掛かっても、イカメタル仕かけなら始めの数mは追い乗りを狙ってスローに巻くのを忘れずに!!

このヤリイカ狙い、船長の話では「例年なら2月いっぱいまでで、3月は年によってかわる」そうですが、「今期は釣れ出しが遅れていたので、そのままシーズンも後ろにスライドしてくれることを期待しています(笑)」とのこと。

季節限定のターゲットですが、食べれば超美味な旬のヤリイカがリーズナブルに狙えるとあっては、釣り人たるもの、狙わない手はありませんよね!?

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