「年取りのおかず」ってなぁに?気になる郷土料理を、ぜひお試しください

寄稿:櫻井あこ

櫻井あこ(Ako Sakurai) プロフィール

オフショアからショアまで、あらゆるスタイルの釣りを楽しむ釣りガール。特に好きな釣りは、エギングやイカメタルゲームなどイカ系の釣り。また、釣魚料理が得意で、いろんなジャンル、お手軽系から本格派レシピまでこなす。旬の魚を使った魅力いっぱいのレシピを紹介する、週刊釣場速報「あこちゃんの釣魚メシ」連載中

ALOHA〜!

つりそくガールの櫻井あこです。本年もよろしくお願いいたします♪

今年は例年にない特別な年越しでしたが、私も自宅で静かに年末年始を過ごしました。

「年取りのおかず」とは岐阜の郷土料理のこと

わが家の年越しには絶対に欠かせない「年取りのおかず」という岐阜の田舎の郷土料理があるのですが、毎年元旦の前々

日から仕込んで、大晦日の晩からお正月の間中食べる、とても大きな鍋で作る大量の煮物です。

根菜やコンニャクや豆腐など全10種の具材の中でも、絶対に欠かせないのがブリ

海なし県の山奥の郷土料理なのになぜブリなのかは謎ですが(笑)、使うのはブリの頭やカマなどいわゆるアラの部分。

血合いやウロコの掃除など手間がかかる分しっかりお出汁が出ます。

調味料はお醤油オンリーです。干し椎茸や糸昆布からも美味しいお出汁が出るので、お醤油だけで十分なのです。

今回はこの郷土料理「年取りのおかず」を紹介します。

レシピはとても大きな鍋一杯分なので、お試しで作る場合は具材の量は調整してくださいね。

ちなみに私は、脂ノリノリの腹身の部分も入れたら、食べたそばから口の中でトロけて最高でした♪

年取りのおかずのレシピを紹介

■材料(大鍋1つ分)

・ブリのアラや腹身1尾分

・大根1本(皮を剥いて大きく乱切りにする)

・人参3本(皮付きで大きく乱切りにする)

・ゴボウ2本(斜めに切り酢水に数分つける)

・里芋 6個(皮を剥いて半分に切る)

・板コンニャク2枚(三角に切り3分下茹でする)

・油揚げ8枚(キッチンペーパーで油抜きをして三角に切る)

・豆腐 大1丁(8等分に切る)

・糸昆布1袋(水に2分つけ置きし水を変えてよく洗う)

・干し椎茸8個(一晩水につけて冷蔵庫で戻し半分に切る。戻し汁はペーパーで濾す)

・薄口醤油 大さじ10〜20

■作り方

①干し椎茸は前日から水に浸して冷蔵庫で一晩かけて戻しておく。汁はペーパーで濾す。

②ブリは血合いや汚れを水洗いし、熱湯にくぐらせ霜降りにしたら水に取りウロコを丁寧に取り除く。
腹身も同様にして一口大に切る。

③豆腐以外の具材を全て鍋へ入れる。硬い根菜類は下へ、ブリや油揚げや干し椎茸はその上へ、糸昆布は一番上へ。

④干し椎茸の戻し汁と水をひたひたに注ぎ入れたら火にかけ、煮立ってきたら丁寧に灰汁を取り、最後に豆腐を加える。

⑤野菜が柔らかくなったら弱火に落とし、薄口醤油を数回に分けて加える。
煮込むうちに煮詰まってくるので、初めは薄味にとどめておく。

⑥一旦火を止めて冷める過程で味を染み込ませ、数時間したら再び弱火にかけて灰汁が出たら取り、好みの味加減になるように少しずつ醤油を足す。
焦げ付いたり煮汁が濁ったりしないように、弱火でじっくりと時間をかけて火入れするのがコツ。

⑦全種類の具材とお汁を器に盛って、お好みでからしを添えて召し上がれ♪

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