【手釣りでコツコツ】茨城・常磐地区のマダコの釣り方

第一東海丸の11月18日の釣果写真。この日は2kg止まりだったが、それ以上の大型も潜む

茨城・大洗港の第一東海丸では、マダコ釣りが現在楽しめる。11月18日には0.5~2kgを0~14ハイ。今後も楽しみです。お早めに。

大洗や那珂湊など、いわゆる北茨城のマダコは、基本的にサイズがグッド。3~4kgクラスも他のエリアに比べると、比較的コンスタントに上がってくるエリアといえるのではないでしょうか。

12月1日からは常磐地区の花形であるヒラメ釣りが解禁となるため、マダコ狙いで出船する船が少なくなるのは否めませんが、魅力的な釣り物であることは間違いありませんね。

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手釣りで底をトントン

そして、竿ではなくて手で釣るのが特徴です。

タコテンヤといわれる仕掛けを海底に落とし、タコテンヤにつながる糸を持って、これを動かしてマダコを誘惑するわけです。

決して大きく動かさない。タコテンヤが海底から離れない範囲で上下させます。そして決して手を止めない。派手に動かさなくてもいいから粘ります。

トントントンと動かす…。海底をノック。「小突き」ってやつですね。

するとタコがエサに覆いかぶさってくる様子が、直接手にくるのだから結構ニンマリしてしまう釣りでもあります。

「トントントン、タコさんいますか?」

そんな気持ちで粘り強く探ってみてください。

木枠(掛け枠)に巻いてある糸にテンヤを接続します。テンヤの号数(重さ)は120号がベースになります。東京湾でも手釣りでマダコ釣りを行うが、号数は50号ほどが標準となり、比較すると重いです。その分テンヤも大きくなります。

テンヤにエサを巻くのですが、テンヤが大きい分エサも大きいです。サンマ丸々1匹を使うのが基本。

糸の先端に輪ゴムをくくっておき、最後に止める時にカンナに掛けるなんて方法がある

テンヤの上にサンマを乗せ、タコ糸でグルグルと巻いていき、最後は輪ゴムなどを使って止めたりします。

テンヤの少し先にはチアリーダーよろしくの派手なヒラヒラを付けるのがご当地では主流で、この装飾アイテムでマダコに興味を持たせるといいます。

さてさて、仕掛けがセットできたら、テンヤを軽く海へ投入します。海底に着いたら、テンヤは底に着いた状態で糸を張り、あとは糸を上下させて底をトントントンと小突きます。

そして海底は平坦ではないので、テンヤが底をキープするよう、深くなれば糸を出したり、浅くなれば糸を手繰ったりして、底の形をなめるように追っていきましょう。

海底の形を追いながらトントンとリズミカルに小突き続ける

また、アタリがない時は一度テンヤを手繰って再投入すると、新しいポイントにテンヤが入って釣れることもあります。

ではでは、アタリとは一体どんなものでしょうか。小突いていると、ゴツゴツとした「岩っぽい感じ」からバインバインと何か「ゴムっぽい感じ」になります。これはマダコがいよいよ手足を伸ばしてエサを食べようとしているシグナル。

ここでも小突きを辞めずに続けていると、マダコがエサを逃がすまいとテンヤ(サンマ)の上に覆いかぶさってきます。この重みを感じた時に思い切り腕を上げて、アワセを入れましょう。

アワセが決まればズッシリとした重量感が感じられるハズ。そこからは一気にリズムよく糸を手繰ります。テンヤのハリ(カンナ)にはカエシがないため、糸を緩めるとスポッと抜けてマダコに逃げられてしまいます。

水面まで上がってきたら、ヨイショ~とタコを抜き上げますが、あまり船に近い位置で取り込もうとすると、船の側面に強力なマダコの吸盤でくっつきます。非常に強力な力なので、なかなか外すことは難しく、最後の最後でマダコとサヨナラしないといけなくなってしまいます。

少しだけ船とマダコの距離を離して取り込むのがポイントです。

 

 

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