大東哲也（おおひがしてつや） プロフィール
突然ですが、琵琶湖周辺エリアで盛んな小アユ釣りをご存知ですか？
琵琶湖周辺河川をソ上、もしくは琵琶湖で一生を過ごす陸封型のアユを、小アユと言い（稚アユ、子供のアユ）とは区別されます。
春の水温上昇と共に、接岸、ソ上が始まり、多くの釣り人を楽しませてくれる大人気のターゲットとなります。
初心者でも簡単に楽しめる反面、繊細でベテランアングラーも楽しめる奥深い釣りです。
小アユ用のマキエ
シラスをメインにしたマキエを使用し、ビーズの付いた仕かけで釣る、波止サビキのような釣りです。厳密に言うと河川での釣りと、湖畔での釣りでは仕かけや釣り方が異なるので、釣行する際には注意が必要です。
どちらも、必要な道具は4m前後のノベ竿と、仕かけ類、マキエなので手軽に挑戦できるのも魅力です。
湖畔、河川とも使用するマキエと、それを撒くカゴやラセン、ウキ、オモリなどは、概ね共通ですが、仕かけの使い方、セッティング、長さなどが異なります。詳細は仕かけ図をご覧ください。
・湖畔での釣りのポイント
ポイントは堤防や浜となり、比較的水深のある流れのないエリアで行うことが多く、針数が5～10本と多めの物を使用し、波止サビキの要領で小アユがしっかりと寄るまで、根気よく打ち返しを行ってください。
ウキに反応があったり、仕かけ周辺で小アユが掛かってギラっとしたら竿を上げて取り込みます。水面でピチャピチャしているような所や流れ込みがあるようなエリアが狙い目です。
・河川での釣りのポイント
河川での釣りは、流れがあるので、それを考慮した釣りとなります。
重要なのは、マキエをするカゴやラセンより先に、仕かけを先行させることです。マキエを食べに来ている小アユが、誤って仕かけを食べて掛かるので、仕かけより先にマキエが流れてしまうと掛かりません。
仕かけの投入も、カゴ、ラセンオモリを上流側に、ウキ、仕かけを下流側に来るように行います。マキエと仕かけの同調が重要ですので、仕かけをスムーズに流す、オモリとウキのバランスも大切となってきます。
河川の場合は水深が浅いエリアが多いので、針3～5本程度の仕かけが使いやすいです。ウキに反応があったり、仕かけ周辺で小アユが掛かってギラっとしたら竿を上げて取り込みます。
流れがあるので、マキエが流れてしまい効果がないと思いがちですが、同じ筋を丁寧に流すことで小アユが集まり、マキエに反応しますので、ある程度同じポイントへ打ち込むことが重要です。
今回のキモは、「水深に合わせた仕かけの長さ（針数）」です。
湖、河川を問わず、水深や流れの強さ、小アユの反応を考慮しながら仕かけの長さを調整することが釣果アップの秘訣となります。
琵琶湖周辺での小アユ釣りは禁漁期が設定されていますので、注意が必要です。河川によっては入漁券が必要であったり、エサ釣りが禁止されているエリアもありますので、事前に釣具店などで確認して釣行してください。
また、最近は釣り場のゴミ問題やマナーの問題が深刻化しています。
釣行の際はくれぐれもご注意ください。
