東京湾の「夏タチ」シーズン!
ここ数年、非常に長いシーズン楽しめるようになった東京湾のタチウオ。
また、これまでの東京湾といえば「天秤を使った吹き流し仕かけ」が主流でしたが、関西で人気の「テンヤ」釣りを楽しませてくれる船、楽しむ釣り人が東京湾でも増加。
昨年は大型タチウオ・通称「ドラゴン」の確率も高く、一気にテンヤの認知度も上がったのではないでしょうか。
直近の東京湾の釣況
直近(7月23日現在)の主要なタチウオ釣り場の釣果を見ると…。
テンビン仕かけではトップ釣果で20~30匹前後、テンヤではトップ釣果で15~20匹という感じだろうか。もちろん日ムラはあります。
数ではテンビン、その代わりテンヤはサイズが良型・大型の確率が高い。
でも「思った以上にテンヤも釣れているんだな~」と感じた読者もおられると思います。しかしながら、今述べたのはトップ釣果です。
テンヤに関しては、〝結構難しい〟と思ってもらった方がよい。
難易度はやや高め。さまざまなテンヤの誘いの中でうまくパターンにハメられた人が数を伸ばせるという状況。大撃沈を食らう可能性も否めません(テンヤだけで通したら、釣れるのは1本、2本なんてこともあります)。
それでも120cmから130cmオーバーのドラゴンを釣るとなると、テンヤに分があるのも事実。小さなタチウオより、デカいのを釣りたい方にはオススメ。
確実にお土産を…と言うのであれば、テンビンが依然として有利。
最近のタチウオは、優しめが好き!?
直近の状況では、天秤・テンヤともに誘いの幅を小さく(細かく)するのが、ひとつキーではないかと感じられます。
天秤では、夏タチと言うとイメージしがちな、上へ上へとテンポよく誘っていく釣りではなく、小さくシャクって竿を下ろす時にリールを小さく巻く。そしてステイ。これを繰り返す。
テンヤでは、ごく細かく竿先で揺らしながら、リールのハンドルもごくわずかに巻いていくといったイメージ。
素早く縦に、と言うよりは狭いタナの中で細かくジワジワと見せながら、スローに誘う釣りに軍配が上がっています。
とは言っても、タチウオはその日の攻略パターンが結構変わるのが面白く悩ましいところ。
ぜひぜひそこを含めて東京湾の夏タチを楽しんでください。
その味も保証します!
<取材協力>
大津港・いなの丸(神奈川県横須賀市)