秋は釣り物も豊富で、魚の活性も上がり、ビギナー、ベテランを問わずに釣りが楽しめるシーズンです。
休日となれば、各地の堤防は多くの釣り人で賑わいを見せていますね。
ファミリーフィッシングの定番、サビキ釣りでは小アジやサバ、イワシなどが数釣れて子供たちも大喜び。
ライトなタックルで狙える手軽なエギングでは、「新子」と呼ばれる好奇心旺盛な小型のアオリイカが盛んにエギを追いかけて、簡単に抱いてくれるシーズンでもあります。
守りたい釣り場、守らなければいけないマナー
コロナ禍以降、釣りは密の少ないアウトドアレジャーとして注目されていますが、釣りを始める人が増えたことは喜ばしい反面、漁業関係者が使用する港湾の岸壁などが汚れたりして、中には釣り禁止になった所や、その方向で検討をされている釣り場もあります。
釣り人としては、釣りができる場所が少なくなるのは、とても悲しくて辛いこと。できるなら、そういう方向に向かうのは極力避けたいものですね。
自分で出したゴミを釣り場に残さずに持ち帰るのは、釣り人でなくても分かることだと思いますが、実はそれ以外でも漁業関係者を困らせていることがあります。
先日お話をいただいた、あるエリアの船長の悩みは、「釣り場のゴミのほか、イカの墨跡、そしてアミエビなどの堤防上にこぼれたエサの放置」でした。
この時期は、エギングでアオリイカが初心者でも簡単に釣れたりしますが、釣り上げられたイカは墨を吐きます。そうすると、釣り場が写真のように墨跡が付着。黒く汚れてしまいますね。
また、サビキ釣りではエサのアミエビをマキエカゴに入れる際、堤防の上にもこぼれがちで、不意に汚してしまうこともあります。そして、このままで放置すると、汚れるだけでなく、ニオイも残ってしまいます。
これでは港湾を使用する漁業関係者などはもちろんですが、次に訪れる釣り人も、気持ちよく釣りを、とはいきませんよね。
では、どうすればよいのか?
まずは水汲みバケツで洗い流しましょう!!
お話しをいただいた船長が言うには「汚れたら、すぐに洗い流してほしい」と切実に話していました。すぐに水を流しても、なかなか取れない汚れもあるとは思いますが、これをやるだけでかなり違うそうです。
タックルや仕かけは釣りに必要なアイテムですが、水汲みは釣り場をキレイに保つための大事なアイテムです。
釣りのマナーはこれだけではありませんが、釣り場をキレイに保っていつまでも釣りが楽しめるようにしていくのは釣り人のマナーの1つ。
「立つ鳥跡を濁さず」という諺ではないですが、釣り人もゴミの持ち帰りはもちろん、自分が釣りをした場所を洗い流す。次回の釣行からは、ぜひ「水汲み」を持参して、釣り場のあと片付けにも気を付けていきたいですね。
ちなみに、最近の水汲み、クリアタイプで横から釣った魚を観察できるようになっているものもあるので、1つ持っておくと子供たちも喜ぶこと請け合いですよ!!
水汲みの紹介記事はこちら↓