【シンプルな仕かけだからこそ釣果に差が出る】胴突き仕かけは”ハリスの長さ”がキモ!

寄稿:大東哲也

大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール

オーナーばりスタッフ。タチウオキングバトル2019セミファイナリスト。さまざまな釣りを楽しむマルチアングラーで船釣りだけでなく堤防での釣りにも造詣が深い。

読者の皆さま、本年もよろしくお願いいたします。

今年も皆さまの釣果アップに繋がるようなレポートをお届けできるように、頑張っていきたいと思います。

さて、年末年始は寒波襲来で思うような釣り納め、釣り初めとならなかった方も多いのではないでしょうか?

私も年始に予定していた釣行はシケで中止。

胴突き仕かけで狙う、サンバソウ釣りを紹介

今回は、年末に何とか出船できた兵庫・沼島でのサンバソウ釣りを紹介したいと思います。

船でサンバソウ? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、2月頃までの期間限定で狙える釣り物で、沼島周辺に越冬で集結する個体を、海エビをエサに、胴突き仕かけで狙う釣りです。

「サンバソウ」と言っても20~60cm近いサイズまで出るので釣り味もよく、何よりもこの時期のサンバソウは脂が乗って、すこぶる美味!

それが故に、毎年沼島に釣行しています。

ポイントは磯場にピンポイントで船を着け、生きエビを船頭が撒き、ポイントに魚を寄せて釣ると言うのが、代表的なスタイルです。

近年は生きエビの入手が難しくなっているので、エサの準備は事前に船頭に確認が必要です。

今回お世話になった盛漁丸は、マキエ(アミエビやオキアミ)、サシエ(海エビ)を持って行くスタイル。

仕かけは道糸にマキエカゴを接続し、その下に胴突き仕かけ&オモリ40号で狙います。

この日は、大シケの予報でしたが、ポイントが風裏になるとのことで、何とか出船。

船が上下左右に大きく揺れるので、軟らかい竿と、ロングハリス50cmで船の揺れによる違和感をなくすイメージで、軟らかめの7:3のライトゲームロッドに、「船八目胴突仕掛50cm」をセットしてスタート。

案の定、爆風&波の影響で仕かけを安定させるのが難しい状況です。

しばらくは手返しよくマキエを撒き、魚からの反応を待ちます。

最初にアタッてきたのは、ネンブツダイ。

周りの方にもボチボチアタリがあり、良型のアジや、ウマヅラハギ、マダイなどが上がっています。

ゲストが多彩なのも、この釣りの魅力です。

最近は外道とされていた、カワハギを本命で狙う方も増え、こちらを専門に狙うのも面白いかと思います。

待望の本命がヒット!

そうこうしていると、荒めの磯場で待望のアタリ。

強烈な引き込みをいなしながら上がってきたのは、40cm近い本命。

嬉しい1尾です。

その後、波、風がさらにひどくなり、風裏のポイントへ移動。

移動後、エサは取られるものの、アタリがでず、苦戦。

隣でカワハギ狙いの同僚が順調にカワハギを釣り上げています。

良型のカワハギが連発

ここで、船長からのアドバイス。「ハリスの短い仕かけ&小さめの針を使ってください」とのこと。

仕かけを変更した途端、あら不思議。

今まで掛からなかったカワハギが、嘘のようにヒット!

25~27cmの良型を3連発!

調子が出てきた所でしたが、あえなく納竿となりました。

胴突き仕かけのハリスの長さがキモ!

ここで、今回のキモ! それは、ハリスの長さです。

今回は船長のアドバイスで、釣果を伸ばすことができました。

単純に見える胴突き仕かけを使った釣りですが、シンプルだからこそ海況やターゲット、潮の速さに合わせてハリスの長さをかえることで、釣果も劇的にかわります。

ぜひ皆さまも、胴突き仕かけのハリス長をかえて、釣果アップを目指してください。

使用アイテム

さまざまなターゲットを狙うための万能船仕かけ

今回使用したのは、「船八目仕掛50cm」です。

その名の通り、さまざまな魚種を狙うために開発した、船の万能仕かけです。

針はスーパー競技チヌを使用しており、いろんなエサにも対応できるようになっています。

接続部は上下インターロックWクレンを使用しているので、糸ヨレ対策も万全です。

ハリスと幹糸接続部は回転ビーズを使用しており、ハリス交換や、今回紹介したハリス長の調整も非常にやりやすくなっています。

特徴のないように見える胴突き仕かけですが、さまざまなコダワリが詰まった仕かけとなっています。

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