水温が下がる冬場でも、比較的活発にエサを食う根魚。
1年を通して狙える魚ですが、特に冬場はガシラ狙いがオススメです。
と言うのも、ガシラは冬場に産卵を迎える魚。俗に言う「旬」です。
季節限定での根魚狙い
そんな旬のガシラをこの時期限定で狙うのが、福井県若狭大島の遊漁船、フィッシングモラモラ。
モラモラと言えば、若狭湾でも屈指のマダイ狙いで有名な船ですが、例年1月から3月まではガシラを主体とした根魚狙いでも出船するんです。
その理由は、美味しくて、数も釣れるから。
1月22日の今期初出船の釣果がこちらです↓
型もよく、さらには高級魚のアコウやオニカサゴもまじっています。
船中では、ガシラ18~33cm117尾とオニカサゴ23~38cm4尾にアコウ20~41cm8尾。
何と船中でガシラが3ケタ釣果です!!
しかも、この日は今期の初出船。アベレージは20cm級ですが、30cm前後の尺サイズもよくまじったとか。初期は型狙いも十分期待できます。
船長に聞くガシラの狙い方
モラモラの西森船長に話を伺うと、この数が狙えるガシラですが、「意外と釣果に差が出る」とか。
よい人は20尾以上釣っていても、少ない人は4、5尾ということもザラにあるそうです。
では、釣るためにはどうしたらよいのか?
それは、エサや誘いに秘訣があるそうです。
エサは魚の切り身やイカなど、当たりエサが日により変わることも多いそうですが、船長オススメはサバの切り身。
大島沖では比較的オールマイティに食ってくる万能エサとのことで、この時期の根魚狙いには必携だそうです。
ほか、ホタルイカがアタる日もあるそうで、余裕があるなら持参したいエサです。
「ガシラ狙い」と言うと、ベタ底を狙う釣りで、オモリを底に着けてアタリを待ったり、底をトントンする釣りというイメージの方も多いと思います。
食いのよい日なら、それでも十分釣れます。
ただ、食い渋い日に当たると、それだけでは釣果が伸びないそう。
ガシラは基本、底から上を見ているので、エサが底に着いているより、上にある方がアピールになります。
だから、エサが底から浮いていることを意識して狙います。
流し釣りで船が流れていくので、底から少し浮かせたタナをキープしてアタリを待つのもありですが、仕かけを上下させて誘うのも効果的です。
その範囲は、底から数10cmであったり、5mぐらい上まで誘い上げたり。
だから、竿を大きく1本分上げて、下げてを繰り返すだけでも、ヒットチャンスは高まります。
ガシラも底から浮いてエサを食うタイミングがあるそうで、意外と巻き上げる誘いも有効だそうです。
その誘いの速度ですが、リアクションを狙ったメリハリのある動きが早い誘いで食うこともあれば、スローがよい時もあります。
船長は「食い渋い時ほど、誘いのスピードはゆっくりな方がいい」と言います。
この辺はその日の状況に応じて使い分けたいですね。
仕かけは基本的な胴突き2本針。市販のモノでもOKです。
目安は全長1.5mほどで、船長オススメはステ糸はなく、オモリから直でハリスが20cmほど。エダ間は40~50cmで、上針はエダ10~15cm程度、ハリスは6号前後を推奨しています。
狙うポイントが岩礁帯や魚礁なので、起伏が激しく、その高低差は大きいと5mほどあるそうです。そんな時はアナウンスもありますが、根掛かりに注意しましょう。
根魚狙いのシーズンは、まだまだ始まったばかりですが、船長が言うには「ピークは2月。3月も半ばを過ぎれば産卵に入ったり、終わったりで徐々に食いが落ちてくる」そうで、好釣果を狙うなら2月から3月初旬にかけての釣行がよさそうですね。
若狭湾はまだ季節風が吹く日も多いですが、季節は徐々に春へと向かいます。
凪の日を見計らって、旬のガシラを狙ってみてはいかがですか。