【ジギングの楽しみ方が変わる】メタルジグにおける、素材の違いがアクションに及ぼす影響とは

寄稿:末吉政直

末吉政直(すえよしまさなお) プロフィール

電動タイラバ、電動ジギングブームの火付け役的存在として常識破りな革新的アイテムを送り出す釣具メーカー「ZERODRAGON(ゼロドラゴン)」のスタッフ。キャスティングティップランなどの新釣法も提案中

今回は、メタルジグの素材について

先日、ある遊漁船の船長から突然、「御社のステンレス製のメタルジグ、ミミックがビンチョウに効果的でよく釣れているよ!」とありがたいメッセージをいただのですが、その時に改めてメタルジグの素材について考えることがあったので、今回はそれについて書きたいと思います。

現在、市場に出回っているメタルジグに使われている素材には鉛、タングステン、鉄、ステンレス、アルミ、スズ、樹脂などがあります。

素材の違いで、沈下速度が変わる

それぞれ特徴がありますが、素材による違いの差は、主に比重の違いと言ってもよいと思います。

比重が大きければ大きいほど、体積は小さくなり沈下スピードも速くなり、反面比重が小さければ小さいほど、体積は大きくなり沈下速度も遅くなります。

比重は水を1として考えられており、重い順からおおよそですが、タングステン19.3、鉛11.4、ステンレス7.9、鉄7.8、スズ7.3、アルミ2.7となっています。

当然ながら純度に応じて差が出るので、そこはご注意くださいね。

ハイブリッド素材のジグもある

また、単体の素材を使用するのではなく、ハイブリッドのジグもいろいろと発売されています。

分かりやすいところだと、樹脂と鉛を使用したジグミノーなどが、それに該当します。

それぞれのメーカーは、さまざまな素材を使い、形状を考え、自分たちが考える理想の動きになるジグを作っているんですね。

普段は、なかなかジグを買う時に比重まで考えないと思いますが、ぜひこれからはメタルジグを買う際に比重も考えると、さらにジギングが面白くなるかもしれません。

素材を変えることで、アピールに違いを出す

鉛やタングステンは比重が大きいので、シルエットを小さくしたり、速く落としたい時に有効です。

鉄やステンレス、スズなどは比重が鉛などと比較すると小さくなり、シルエットを大きく見せたい時、ゆっくりアピールしたい時、金属の引き抵抗を軽くしたい時に向いています。

また、ステンレスやスズは錆にも強く、金属そのものの反射で集魚効果を狙うこともできます。

モノづくりには、その1つ1つに必ず作り手の意味が込められています。

その意味がアングラーに伝わり、釣果に繋がった時、メーカー冥利に尽きます!

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