手軽に楽しめる「ブラクリ」の穴釣りを徹底解説! 最も重要なのは、”アレ”の形

大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール

オーナーばりスタッフ。タチウオキングバトル2019セミファイナリスト。さまざまな釣りを楽しむマルチアングラーで船釣りだけでなく堤防での釣りにも造詣が深い。

手軽さが魅力の「ブラクリ」を使った釣りを紹介

季節は春を迎え、気温の上昇と共に、人間の活性も上がり、いよいよシーズンイン!

…ですが、水の中は低水温が続き、釣果的には、まだまだ不安定な状況が続きます。

そんな時でも、優しく釣り人を迎えてくれるのが、「ガシラ」。

完全ボーズをこの子のお陰で、何度回避したことか(笑)。

しかも、食べても美味しいので、言うことはありません!

住んでいるのは、水深100mまでの浅い岩礁域。

産卵期は冬場で、「卵胎生」と言う、お腹で稚魚まで育てて産む、少しかわったタイプです。

冬から春には専門に狙う船もありますが、今回は、波止から穴釣りで狙います。

近年、動画などで人気に火が付き、さまざまな場所で、穴釣りを楽しまれている姿を目にするようになりました。

「ブラクリ」と呼ばれるオモリ付きの針に糸を結ぶだけという手軽さも人気の一因で、これから釣りを始める方でも、簡単に魚を釣ることが可能です。

しかし、本格的にやってみると、独特の奥深さがあり、夢中で穴を探ってしまいます。

釣り方や、場所の選び方

では、簡単に釣り方をご紹介していきましょう。

まずは、テトラの隙間や、岸壁際、敷石の隙間や、堤防のスリットや穴などに、ブラクリを落とします。

糸をフリーにして、指で糸を押さえ、竿を上下させてください。

下ろした時に指を離し、仕かけが隙間の奥に入っていくようにコントロールします。

仕かけが止まれば、竿を少し持ち上げ、アタリを待ちます。

ロッドは短いモノが取り回しがよいのでオススメ

ポイントは、小さい穴でもよいので、しっかりと下(奥)まで落ちる場所を探すこと!

魚がいれば、比較的早い段階で反応があるので、しばらく探って反応がなければ、別のポイントを探ります。

手前で止まる穴は釣れないので、すぐに次のポイントを探します。

アタリがあって、魚が掛からなかった場合は、エサの種類をかえたり、マキエをして魚のスイッチを入れたりして、反応を伺います。

エサは切り身や青イソメなど、お好みで!

しばらくポイントを休めてから、再挑戦するのもよいでしょう。

アタリがあれば、激しく合わさず、ゆっくり竿を持ち上げながら、リールを巻いて、魚に張り付かれないように素早く上げます。

最大のキモは場所に合わせた”オモリの形”

と言う感じで、HOWTO的なことを書きましたが、ここからが今回のキモ!

それは、「オモリの形」です。

オーナーばりでは、穴釣り用アイテムが3種類あります。

それぞれオモリの形が

①下部が膨れたオーソドックスタイプ
②丸型のタイプ、
③三日月形のタイプ

とあり、それぞれ得意なシチュエーションが異なります。

①オーソドックスタイプ
大型のテトラなど、比較的大きく素直な穴、スリットなど真っ直ぐ下に落とせるポイントにオススメ。

②丸型
小型テトラなど、入り組んだ穴や、海藻などの障害物が多く、落としにくいポイントに最適。

③三日月型
敷石の切れ目など、障害物を乗り越えないといけないポイントに対応。

 

私がメインで釣りをする大阪湾岸エリアは、比較的小型のテトラや、海藻に覆われている所も多いので、②の丸型をメインに使用することが多いです。

丸型は、わずかな動きで、コロコロと自然に落ちていくので、より深く探ることが可能です。

狙うポイントの特性を考慮して、ブラクリの種類を選ぶことで、より釣果を伸ばすことが可能です。

しっかり奥まで落とせば、よりチャンスも多く、よいポイントであれば複数尾釣れることもあります。

最後に、手軽な釣りではありますが、テトラや岩場、敷石などは決して足場がよいポイントばかりではありません。

救命具の着用はもちろん、滑りにくい靴を履くなど、安全に配慮し、楽しんでもらえたらと思います。

オススメのロングセラー商品

今回ご紹介するのは、オーナーばりの「あいなめブラクリ」、「テトラ玉」、「段差ブラクリ」の3種類。

どれも、長年愛されるロングセラー商品ですが、特に「あいなめブラクリ」はオーナーばりの創成期に発売し、50年近く売れているアイテムになります。

まさにシンプルイズベストで、釣具として完成されたアイテムの1つではないかと思います。

オモリ形状の違いによる、それぞれの機能性は紹介しましたが、共通して採用しているのが、黒っぽい赤色のカラーです!

開発当時、暗い穴の中でも目立つ&エサの虫カラーに似せたと言う話を、大先輩から聞いた記憶があります。

相当こだわって作ったカラーで、現在もそのこだわりを引き継ぎ、製造を続けています。

こだわりのカラーゆえ、製造が間に合わず、社内でオモリの着色を必死にした社員も多く、そんな思い出話を聞かされることもしばしば…。

新しい釣具も、もちろんよいですが、伝統的なアイテムも、多くの実績とノウハウが詰め込まれています。

よければ1度、手に取って使ってみてください。

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