先日、泉佐野食品コンビナートの上丸へと取材へ行ってきた。

上丸と聞くとタチウオのイメージが強いかもしれないが、村上船長は五目釣りでも釣らせる腕がバツグンなのだ。

上丸での五目釣りはサビキ仕かけを使った釣り。仕かけは１セット付いている。

五目釣りに関しては、仕かけは基本的に自由なので、ほかの人とオマツリしない程度のものなら自由でOK。

ポイントは水深60～80m前後のポイント。

五目釣りは底を取ってから、竿一杯誘い上げてサビキを大きく動かしてフォールでヒラヒラとアピールさせるのがポイント。

狙える魚種はアジ、ガシラにヒラメなどの大物もまじる。

釣り開始から15分ほどで常連にヒット。

引きの感じからして、ガシラではなくアジ。

電動リールで巻き上げていると、フッとテンションが抜ける。

どうやらバレてしまったようだ。

村上船長から「バラしたら魚散るぞー」と檄が飛ぶ。

アジのサイズは少し小さなもので17、18cmほど、大きなもので27、28cmぐらいだ。

8時半頃、左舷の前から3番目の常連にアジがヒット。

巻き上げていると、竿が海中に突き刺さる。

バラさないように丁寧に上げてくると上がってきたのは大判のヒラメ。

後で測定すると何と89cm。

村上船長は「これを狙っとるんやで」と言う。

アジのサイズが合えば、ヒラメも1人1～3尾という日もあるんだとか。

釣り上げた人は「バラさないようにゆっくり巻き上げているとドーンッと竿が海中に入った。ムチャクチャ疲れました」と話す。

その後もポツリポツリとガシラ、アジが常に誰かにアタる状態。

竿を出していた記者にも、ガシラ、アジが釣れて、お土産になった。

昼頃に1度タチウオの反応がでるかと洲本周辺のポイントに移動すると、水深140mで100m前後に帯状の反応がでたが、これはベイトではなかったのか、タチウオは釣れなかったが、底付近でイシモチがヒット。

その後は再び紀淡海峡を下り五目釣りのポイントでアジ、ガシラなどが釣れ、アジはダブルや4連などもあり土産十分で納竿となった。

ヒラメはこの日は船中1尾だけだったが、これはアジのサイズが大きいことが主な原因。

サイズの小さなアジもまじったのだが、数がまだ少ないので五目の仕かけをノマセに付けかえるほどの数が確保できれば、今後はヒラメ狙いが期待大だ。