PEとフロロカーボンの強度を比べるとどうなの? 実際に検証してみた

寄稿:nomi

nomi(ノミ) プロフィール

釣場速報本紙でお馴染みの、釣りに対するさまざまな疑問を解決する実験的な試行も試しているマルチアングラー。OCTOPLASHERなど数々のバンドでギタリストとしギターを日々弾きマクリ。山豊テグスフィールドスタッフ。

釣場速報本紙で月1回の連載を寄稿して頂いているnomi氏。今回は、過去5年間寄稿の中から、気になる記事をピックアップし、紹介していきたいと思います!

PEとフロロカーボンの強度は? 根ズレとライン

「PEは根ズレに弱いって本当?」イェス! ノミラボにお任せ!  実験開始だぜ! ギュイ〜ん♪

根ズレに弱いと言われる「PE」。根の荒い場所での使用にはリーダーを入れるのが常識となっている。しかしここで疑問が生まれる。

PE1号に対し、リーダーは4号などのより太いラインを結束する。これはPEが弱いのではなく単に細いだけで、同じ号数のPEとリーダーでは、果たしてPEは本当に根ズレに弱いのか?

※2018年に行った検証のため、現在発売していない商品もあります

今回は、PE8本編みよりも、PE4本編みの方が根ズレに強いのか?というのも合わせて実験する事にする。用意したラインは山豊テグスの「PEジギング8(PE8本編み)」「PEストロング4(PE4本編み)」「メバルハリス(フロロカーボン)」の全て1号を選択。

よく勘違いされがちだが、ラインの号数は強度ではなく太さの単位であり、ポンドやキログラム表記が強度である。今回使用する3本のラインはすべて同じ太さではあるが、強度は各種類によって違いがある。強度のみで見ると「PE8本編み(19lb) > PE4本編み(12lb) > カーボン(4lb)」である。強度をPEとリーダ-を合わせるために、PE1号(19lb)に対しリーダー4号(16lb)などを一般的には使用する。

いざ実験開始

いざ実験!根ズレを再現するため、3種のラインを同時に指に巻き付け、レンガに擦って切れるまでの回数をカウントしてみる。「ゴシゴシ。。。ブチっ!!」。おおお、思っていたよりすぐには切れない。続けて10回試してみる。

〈1回目〉
PE4本編み 4回
PE8本編み 4回
フロロカーボン7回

〈2回目〉
PE4本編み 7回
PE8本編み 7回
フロロカーボン9回

〈3回目〉
PE4本編み 7回
PE8本編み 7回
フロロカーボン7回

〈4回目〉
PE4本編み 12回
PE8本編み 12回
フロロカーボン11回

〈5回目〉
PE4本編み 10回
PE8本編み 10回
フロロカーボン8回

〈6回目〉
PE4本編み 11回
PE8本編み 9回
フロロカーボン11回

切れるまでの回数を集計してみると…

・PE4本編み 79回(平均7.9回)
・PE8本編み 75回(平均7.5回)
・フロロカーボン 83回(平均8.3回)

今回のノミラボ実験結果は、「PEは根ズレに弱いは本当だった!」。手作業のため、擦る強さは一定ではないが、「フロロカーボン > PE4本編み > PE8本編み」となった。集計では差が出ているが、実験の印象としてはそんなに大差は感じられなかった。しかし実際には、リーダ-にPEより太いラインを使用するため、リーダーのほうが擦れに対する強度は確実にアップするはずである。8本編みもやはり4本編みに比べて少し擦れには弱いようである。

この実験で今日もギターが冴えるぜ!ギュい〜ん。。。

だれかがやらねば。。。。
(※実験結果は素人実験の為、必ずしも結果が正しいとは限りません。)

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