【チヌの釣り方】磯から狙う”フカセ釣り”をベテラン釣り師に教えてもらってきた!

春に旬を迎える、和歌山・湯浅の磯の「チヌ」。

今回は栖原漁港から出船している、かるも丸で実際に常連の大向氏に教えてもらった、フカセ釣りのタックルや仕かけ、釣り方のコツをお届け。

ぜひ、こちらを参考に、磯から狙う、乗っ込みシーズンのチヌ釣りを楽しんでほしい。

大向優斗(おおむかい ゆうと)1996年生まれ、26歳。釣り歴20年。かるも丸の常連

大向氏の取材した日の釣果

比較的、足場がよい”湯浅の磯”

湯浅の磯は、全体的に低い磯が多く、足場がよい磯が多いので、ビギナーでもエントリーしやすい。

今回上がった、横かるもの内ジロは、大潮の満潮時には注意したいが、干潮時はとても釣りやすい磯

フカセ釣りのタックル&仕かけ

チヌ釣りは磯釣りの中では、ライトなタックルでよい。道糸は1.5号でハリスは1.25号が基本。大向氏はこの日、取材用に少し太めのハリスをチョイスしていた。

チヌのやり取りは無理をしなければ、少しずつ上がってくるので、チヌの引きを優しくいなせる00~1号までの軟らかい竿がよい。リールはスピニングの2500番程度。150m前後のラインを巻いておけば十分だ。

釣行した日、ウキは3Bを使用し、オモリは、ガン玉を2B使用していた。針はチヌ針の2号前後がベター。

仕かけ図

エサはオキアミを使用

サシエ、マキエともにオキアミを使用する。サシエは生よりもボイルオキアミの方がよいそうだ。その理由は、「より目立つから」。

一般的にボイルよりも生の方が食いがよいと言われているが、大向氏に言わせると「食う時は関係がない。それよりも、エサを見付けてもらうことの方が重要」だそうだ。

また、チヌ釣りにおいて、マキエは必須だそうで、大向氏は取材日、30kgのマキエ(オキアミは3㌔で、配合エサをメイン。水を入れた重さ)を持ってきていた。チヌを集めるため、マキエは多めに持ってきておいた方がよいらしい。

エサはボイルがグッド

オキアミを付ける時は、必ず尾バネをカットし、エビが丸くなるように付ける。針先は見えないように付けることが大切だ

 

マキエは配合エサをメインに

■大向井氏が使用していたマキエ:チヌパワーVSP2袋、爆寄せチヌ2袋、ナンバー湾チヌⅡ2袋、ニューチヌパワーダッシュ1袋(マルキユー)、生オキアミ3k、生さなぎ黒鯛2袋(ヒロキュー)、

基本の釣り方

①マキエをポイントの少し潮カミへ投入する

②仕かけを投入し、さらにマキエを2回ほど投入

③ラインコントロールをしながら仕かけがポイント手前で馴染むように調整する

④アタリがでるまでステイ

⑤ウキがゆっくりと海中へ入っていけば、軽く合わせてゆっくりとやり取りしよう! アタリがなく、ポイントから大きく仕かけが外れた場合には、仕かけを回収して、再度①から繰り返す

チヌのアタリは、モジモジとゆっくりウキが入っていくことが多いため、しっかりウキを見ておこう! また、食いがよい時は、竿が引っ手繰られることもあるが、チヌは居食いすることも多いため、怪しいウキの入りをしている時は、合わせてやらないといけない。

また、細いラインを使っているため、無理なやり取りは禁物。チヌはそれほど根へ走る魚でないため、ゆっくり竿で魚をいなしながら、やり取りをすれば上がってくる。強引にやり取りすると、怒って走り、ラインブレイクしてしまうため、丁寧なやり取りを心掛けよう!

マキエをポイントへ打つ、大向氏。マキエを狙った所へ打てるかも釣果を伸ばすひとつのカギとなる

 

焦らず、丁寧なやり取りをする大向氏。無理にリールを巻かず、竿の性能を生かそう!

 

■取材協力:かるも丸

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