≪魚影抜群の1級ポイントを攻略≫ 「ナカト」釣行編

和歌山・加太の伝統釣法である「ギジエマダイ」は奥が深い。まず、ギジエと呼ばれるエサに見立てたビニールや毛糸を使うということに驚いた。

ビニールや毛糸…この釣りをまだしたことがない人にとっては衝撃だ。かという私もこの釣りを始めて見た時「えっ、こんなんで釣れるの?」と思った。

しかし、ビニールや毛糸と言ってもその種類はさまざまで、各船宿で使用しているギジエも違う。また、ポイントや海峡、天候によっても材質や色、サイズまでかえる。

1級ポイント「ナカト」を楽しむ

そんなギジエマダイ釣りを始めて早3年。今回は畑中丸に乗船して、友ケ島の超1級ポイントである「ナカト」で釣りを楽しんだ。

加太の朝は早い。まだ日が明けるかというぐらいには出船する。加太港をでるとすぐに、友ケ島の地ノ島が見える。ポイントのナカトへはおよそ10分と、とても近いのも嬉しい。ポイントへ到着すると船長が開始の合図をした。

■ナカトの特長
ナカトは急激なかけ上がりと、島と島の間にあるポイントなので、潮がとても速い。なので、どんどん底が浅くなっていく。狙う水深は15~40m前後で、そのポイント通過はおよそ3~5分ほど(その日の状況による)。

当日のギジエは毛糸をメインにチョイス

「最近はイカの稚魚が多いので、毛糸を使用してください。また、昨日はマダイの口からシラスもでていたので、間に白いギジエを入れていったり試してください」と船長から、ギジエのチョイスを教えてくれる。

また、「ナカトの釣りはほぼ1流し1投です。潮が速いので、あっという間にポイントを過ぎてしまいます。仕かけはすぐに投入できるように、しておいてください」と指示がある。

ナカト特有の釣り方で狙う

釣り方は底取りと根掛かり回避だ。まず、仕かけを落として底まで着底すると、すぐにリールを3回巻いて底を切る。これをもたもたしていると、一瞬で根掛かりしてしまう。

根掛かりを回避したと思うのも束の間、どんどん水深は浅くなっていく、また、コツンとオモリが当たったのが分かった瞬間にリールを3回巻く。これを繰り返すのだ。

すると、ガツガツとマダイがアタる。竿が舞い込んだらすぐにやり取り開始。強気なやり取りをしないと根掛かりするので、しっかり巻こう。すると、海面に美しい魚体をした加太のマダイが上がってくる。

ナカトの釣りはテクニカルで奥が深い。また、魚影の濃さはバツグンで、ナカトに虜になる人は続出している。

次回はナカトの詳しい釣り方や攻略のキモをお伝えしたい。

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