知らない人は見るべき【状況に対応してアタリを増やそう】潮上と潮下での仕かけ捌きを解説

和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール

ジギングやマダコ釣りをはじめ、瀬戸内の釣りに精通する、現在の明石タコエギブームの火付け役的存在。マルキユー・フィールドスタッフ、墨族オクトパッシングスタッフ、アルファタックルフィールドスタッフ、アシスト工房代表

今年の船タコシーズンも、開幕から1カ月以上を経て、さまざまな傾向が表れてきたと思います。

まず、出だしは深場を中心に、サイズは小さいながらも比較的数釣りが楽しめ、その後は浅場のワカメゾーンを中心に、1kg前後の良型がポツポツと釣れ始めました。

例年並みの推移で釣れている

これは、例年並みの釣れ方で推移しているように感じています。

タコ釣りを始めて数年の方は、あまりご存じないかも分かりませんが、通常、この時期にタコが1人20パイ、30パイと釣れるということはなく、今年ぐらいの釣れ方は、比較的よい方。

数が多く釣れ出すとすれば、6月末から7月頭にかけての初夏に、新子が出てきた頃です。

しかし、この2年ほどは、そういった爆発的な新子の沸きがなく、結果として、不漁シーズンが続いていると言えます。

この、「新子の沸き」があれば、恐らく翌年まで残るタコの絶対数が多くなるのでしょう。

しかし、それもそもそも論として、産卵数の問題であったり、冬場の水温であったり、天敵となるものの多さであったりと、さまざまな条件が重なり合っていると思われ、正しく、タコのみぞ知るといった世界なのかも分かりません。

仕かけ捌きを解説

前置きが長くなりましたが、近年のようにタコがさほど多くないシーズンの、一般的な釣り方を説明しますので、参考にしていただければと思います。

海底でのタコの密度が高い場合であれば、ある程度キャストして、引いてくるなど広範囲に探れば、タコと出合う確率が高まります。

1投1パイという感じでアタリをだしていくことも可能ですが、昨今のように、海底でのタコの密度が薄い場合には、そのようなパターンでは効果的にアタリを拾っていくことは難しくなります。

また、近年の釣行でさまざまなパターンを試したり、水中映像をチェックしていく中で、海底でのエギの向きや、オモリの動き方によって、タコが触る触らないの法則が、ある程度存在することも分かってきました。

その辺りは映像をまじえての解説をご覧いただければ理解しやすいと思いますので、またyoutube「ワダゲルゲ公式チャンネル」でご覧いただければと思います。

主に、潮が緩い時間帯は潮上(しおがみ)に、少しキャストして、テンションを保った状態で足元まで仕かけを返してくる。

そして、その場でキープして2、3分は我慢して、アタリを待つ、の繰り返し。

潮が速い時や水深が深い時はキャストせず、なるべく足元に投入して、その場でキープするようにしましょう。

また、潮下(しおじも)になっている場合には、キャストは控えて、なるべく自分の足元でキープしながら、アタリを待ちましょう。

タコ釣りやカワハギ釣りなど、潮が緩めの潮回りに、オモリを底にキープして釣る釣りの場合には、原則として自分の糸が船底に入る方が潮上。

逆に、糸が前に張り出していく側が潮下ですので、その辺りをしっかり理解しながら釣りをしていただけると、さらに細かく、状況に応じた釣りができるようになると思います。

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