イカメタルで100パイ釣れるってどんな状況なの? 実際に体験してみた!

寄稿:nomi

nomi(ノミ) プロフィール

釣場速報本紙でお馴染みの、釣りに対するさまざまな疑問を解決する実験的な試行も試しているマルチアングラー。OCTOPLASHERなど数々のバンドでギタリストとしギターを日々弾きマクリ。山豊テグスフィールドスタッフ。

イカメタルで100パイ釣れるってどんな状況?

もはや、夏の夜の風物詩となっている「イカメタル」。

例年、各地でよい釣果が聞こえてくるこの時期。時おり、100パイオーバーなんてのを耳にする。

100尾を超える釣りを束釣り(そくづり)と言うそうで、ケンサキイカの束釣りを目指して、石川県へと釣行してきた。

日が出ている時間帯でもコンスタントにアタリがある

出船時間は18時。ポイントへは明るいうちに到着する。この時間帯は釣れ始めるには早いが、ポイントに居付いているイカが釣れることが多いので、なるべく早く仕かけを投入し、ボトムを探っていく。

すると、予想通りに、ポンポンっとイカが釣れてくれた。しかし、この段階でその日の釣果を予想するのは早計だ。

少し空が暗くなってきた頃、船の灯が点く。ここから、だんだんと暗闇となり、イカの活性と寄りが、どれだけ上がるかがキモである。

21時でツ抜けを達成

この日は20時を過ぎた辺りから、ポツポツとアタり始めた。21時前で「ツ抜け」したが、このペースでいくと、30パイほどかな? と予想する。

そして、21時を過ぎた辺りから、船中で突然、よく釣れ始めた。ボトム中心であったため、私はオモリグで攻めていたが、明らかにオモリへのアタックが出たので、変則的にオモリをメタルスッテへと変更。そうすると、メタルスッテでも釣れた。

周りのイカメタルもダブルが出始めた。このタイミングで、イカメタルへ変更。レンジはボトム中心だが、35mの水深のため、そこまで手返しは悪くない。

落せば釣れるフィーバー状態

21時半頃、20パイを超えた。そこからさらに活性が上がったのか、ボトムに落とすと釣れる、高活性状態へと突入。ダブルもまじり、順調に数を伸ばしていく。

30分も経たないうちに、10パイペースで釣れ始めた。ここで、人生初の、1つのエギに2ハイが掛かるというダブルを経験する。

そこからさらにペースが上がり、もはや船上はイカだらけとなった。22時半頃、70パイを超える。落とせば釣れるという状態になり、100パイという数字が頭をかすめる。

23時半、そろそろ終了の時刻で90パイ手前であった。数を船長に伝えると「100パイいきましょう!」の声をいただき、少し延長してもらい、束釣りを狙わせてもらう。

その後も、同じレンジで釣れ続けて、深夜0時頃、無事に100パイを超えることができた。

今回のノミラボ実験結果は「100パイオーバーの釣れ方は凄い!」であった。

この日のイカのサイズは、アベレージで胴長35cmで、最大42cmまでと、良型に恵まれた。

エギのカラーローテーションは1度しただけで、同じスッテ、エギで釣れ続けた。

釣れ方のパターンと言うよりも、「イカのいるレンジに、どれだけ早く落とせるか」と、「釣り上げた後のイカをカゴに入れる、一連の動作の無駄を省く」ことが、釣果を伸ばす要因であった。

釣り方自体の楽しみとしては、もう少しテクニカルな方が面白いが、やはり数が釣れると人間も興奮状態に入り、非常に満足する。

皆さんも釣れるタイミング、地域を考察して、束釣りを経験してみて欲しい。

この実験で今日もギターが冴えるぜ! ギュイ〜ん♪ 誰かがやらねば…。

(※実験結果は、私の主観で判断しているため、必ずしも皆が同じ感想を持つとは限りません。)

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