大阪・貝塚港

貝塚人工島は、無料駐車場から階段を上がって、海に出た正面はテトラ帯。

南に歩いて行けば、ゲートをくぐった付近からはテトラがなく、足下はスリットになっている。この先の曲がり角までの釣り場は、サビキで豆アジ、小サバが釣れている。

サヨリ釣りは、曲がり角から東端までがメインのポイント。釣り場には手すりが一帯に付いているが、手すり越しに竿を出すことができる。

サヨリが多く回遊している時は近場でも釣れるが、普段は30～40m前方を釣る。

このポイントは足下がスリットになっているので、ヌカ切りでグレを狙う常連さんもいる。当日は25cmぐらいのグレと、同型のアイゴが1尾釣れていた。

スラっとした魚体でピチピチ元気なサヨリを狙う

真夏の波止釣りは、うだるような暑さの中での釣りなので、熱中症対策に十分な飲み物と、ツバが広い帽子の方が幾分涼しい。

できれば朝夕の涼しい時間帯に釣行すればよいが、暑い日中でもピチピチ元気に跳ね回っている魚がいる。

それはサヨリ。スラリとスマートな魚体で、銀鱗を光らせて飛び回る、釣って面白い魚である。

そんなサヨリを狙いに、は泉州の貝塚人工島へ行った。1週間ほど前に下調べに立ち寄った時、30cm級の立派なサヨリが釣れていたからだ。

サヨリのポイントは、通称プール前（南側）一帯で、ここは広くて足場がよい釣り場。

11時頃の暑い時間帯でもあったので、釣り人は少なかったが、サビキ釣りでは豆アジがボツボツ釣れていた。

曲がり角の好ポイントでは、青物狙いの竿が出ていたが、何も釣れていなかった。今年は今のところ、青物が少ないようだ。

プール前の南側では、サヨリ釣りの人が数人いた。話を聞いて回ると、サヨリはイマイチ不調のようだったが、30cm級の良型を4、5尾クーラーに入れている人がいた。

曲がり角から30mほど東側が空いていたので、そこで釣ることにした。

竿は2号4.5m、スピニングリールに道糸は2号。自作のプラカゴの玉ウキ仕かけで、針は金袖4号（ハリスは0.8号50cm）。

カゴに入れるマキエは、マルキユーのサヨリパワー1袋に同量のヌカを入れて増量し、アミエビ（約800g）を入れて練る。

サシエは、遠投してもエサ持ちがよいイカの塩辛を小さく切ったモノ。サヨリはどうも、酒のアテが好きなようである。

南西の風がそよそよ程度なので、仕かけを投入しやすい。潮の流れは左へゆっくり。サヨリが釣れる潮なので、仕かけを頻繁に打ち返し、サヨリが寄ってくるのを待つ。

黄色のアタリウキが横にスーッと動いた。きたぞ！　っと合わせると、なかなかの引きを見せるが、どうもサヨリの引きではない。上がってきたのは15cmのサバ。そんなサバが10数尾入れ食い。

左隣の人も小サバを釣っているが、時々30cm級のサヨリも釣っている。この人は、サシエにオキアミ（Sサイズ）を刺していた。その横の常連さんは、イカのエサでポツリポツリだが、良型サヨリを釣っていた。

こちらは、その後18cm級のサヨリが1尾釣れただけで、小サバとボラまで寄ってきた。これではサヨリが望めそうにないので、場所がわり。東端から50mほど手前に入る。

1からのポイント作りなので、仕かけ投入を手早くした。すると、10分もすると、早くもアタリがきた。しかし、サヨリではなく、小サバ。小サバはエサがあれば、すぐにやってくる厄介者だ。

潮は止まったり、右に少し流れたり、左に流れたりする。釣り始めてから約30分後、仕かけを投入してすぐにアタリがきた。こんな場合はサヨリがくることが多い。

サヨリに期待して大きく合わせると、本命のような引き。やっときた、と巻き上げると、立派なサイズのサヨリで、33cmもあった。

さあサヨリが寄ってきたか、と期待したが、後が続かない。群れが小さいようで、はぐれサヨリがポツリとくる感じだ。

それから30分ほどして釣れたサヨリは、さらに大きく、35cmもあった。この日は15時頃から、正面からの風が強くなったので納竿した。

常連さんの話では、「サヨリは7月中は良型が多いが、8月に入ると小型が多くなる」そうだ。

アクセス

 

アクセスは、大阪臨海道路の二色1東から貝塚大橋を渡るか、脇浜から二色大橋を渡って貝塚人工島へ。

ただし、貝塚人工島は夜間22時から翌朝5時まで車の進入は禁止。駐車場は無料だが、近くにトイレはない。