釣場速報本紙で月1回の連載を寄稿して頂いているnomi氏。今回は、過去5年間寄稿の中から、気になる記事をピックアップし、紹介していきたいと思います!
魚で生ハムが作れる!?
「魚で生ハムが作れるってほんと?」イェス。ノミラボにお任せ。実験開始だぜ。ギュイ〜ん♪
釣り人の特権と言われる新鮮な魚。それを美味しく食べる方法はいろいろあるが、最近「魚の生ハム」と言うキーワードをよく聞く。美味しいという噂の生ハムを実際に作ってみるぜ。ギュイ〜ん♪
まずは、どの魚種で作るのか悩むが、ガシラをワームでチョンチョンと釣り上げ、3枚におろし、余分な水分をキレイに取っておく。
そして「ピチット」と呼ばれる、浸透圧で脱水を行なってくれる脱水シートを用意する。
まずはピチットを取り出し、シートにクレイジーソルトをふりかけ、その上にガシラの切り身を乗せ、切り身にもクレイジーソルトをふりかけ、隙間のないように包んでいく。そして、冷蔵庫に入れやすいように、折りたたんで冷蔵庫に入れる。
後は、熟成させる日数のみだ。生ハムっぽくするためには3、4日以上かかるらしく、熟成具合はお好みのようだ。
4日目に冷蔵庫から取り出してみると、すでに脱水されている様子。取り出してみると、半透明で身も縮んで、燻製肉程度の硬さにはなっている。
味見してみようかと思ったが、ここはガマンし、美味しい見栄えにしてみる。クラッカーとチーズを用意し、さらにワインも用意し、イタリアンの生ハム風で試食してみる。「おお、美味しい!」。
今回のノミラボ実験結果は、「魚で生ハムは作れる!」であった。
食べた瞬間の食感は間違いなく生ハムであった。熟成具合や、切り身の大きさや、魚種でかわってくるだろうが、ほんのり魚の風味もあり、なかなか美味しい。
ガシラの生ハム単体で食べみたが、もう少し風味が欲しい気もする。これは、ピチットで包む時のクレイジーソルトの具合で調整できそうである。思っているより多めにふりかけた方がよさそうだ。ブラックペッパーかけると、よいワインのアテとなった。
後日談だが、アジでも生ハムを作ってみた。熟成期間が短かったのか、ガシラに比べると少し柔らく仕上がった。
アジの生ハムはキャベツの千切りにのせてイタリアンドレッシングをかけ、生ハムサラダ風で食べてみると、これまた絶品だ!
熟成具合、魚種、フレーバーなど、まだまだパターンは無限にありそうだ。保存も効く上に、お酒に合うのが素晴らしい。ぜひ、皆さんも魚の生ハムを試してみてはどうだろうか。
※実験結果は素人実験のため、必ずしも結果が正しいとは限りません。