皆さんは釣り場でティップを折ってしまったことありますか?
記者は昔、近所の野池に行った際、ティップを踏んづけてしまい、まだ釣りをする前だったのですが、泣く泣く折れたままやってボウズだったことがあります。(まぁボウズなのは腕のせいですが…)
そこで、また同じような場面に遭遇した場合、どうしたらいいのか。応急処置する方法はあるのか。
とある方に聞いてみました。
黒潮工房 小谷さんに聞いてみた
大阪の都島にある黒潮工房を訪れ、店主の小谷さんに聞いてみました。
小谷さんはロッドビルディングの腕は確かで、底物用の竿からタナゴ釣り用の竿まで作られる、言わば職人。
まだ釣りしたいけど、ティップが折れちゃった。どうしたらいい?
小谷さんに上記の状況を説明し、応急処置方法を教えて頂いた。
この写真のように、トップと2番目の間で折れた場合は、2つの選択肢があると言います。
①余ったティップをカットして、2番目のガイド位置をトップガイドにする方法
②残ったティップに、再度トップガイドを装着する方法
この2つの選択肢があるとのこと。
①を選ぶ場合、第2ガイドより先を捨てるということになるので、現場ではカットするだけなのですが、ロッドの基本性能が先調子で感度重視なら、鈍くなってしまうのは致し方ないでしょう。
そして②を選ぶ場合、まず必要なものがあります。それはライターと瞬間接着剤です。コンビニで購入できるので、すぐに走ってください(笑)。
まずは、トップガイドをライターなどで炙って固着を剥がします。小谷さん曰く、熱しすぎるとガイドがロケットのように飛んでいってしまうとのこと。ヤケドの恐れもあるので、注意しながら行いましょう。
ヤケドに注意しながら、プライヤーなどで挟んでティップを引き抜きます。取れない場合は、再度炙って固着を剥がしてください。
次に本体側のティップに接着剤と塗布します。グラス繊維の場合、穂先が広がっている場合があり、そのままではガイドに入らないので、先に接着剤で成形するとイイそうです。もし接着剤を付けすぎてしまった場合は、ハサミやナイフで擦るようにして削ってください。
接着剤を塗布した穂先をTOPガイドに差し込めはOK。あまり強く押し込むと、また折れてしまう可能性があるので注意してください。
あとはしっかり固着するのを待てば、完成です。
いかがでしたでしょうか。
釣り場で起きた悲劇も、応急処置でなんとか釣りを続けることは可能です。ですが、必ずメーカーや釣具店、黒潮工房で修理してもらってください。
そのままだと、またトラブルが起きかねないのでね。
ぜひ参考にしてみてください。
お話を伺った黒潮工房さんはこちら
営業時間 11:00~20:00
定休日 水曜日
電話番号 06-6923-6622
大阪メトロ谷町線の都島駅から徒歩12分ほど。野江内代駅からも同じくらいの距離です。
専用駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがあるので、車でも訪れやすいですよ。