【冬の釣りで、潮が変わるとどうなる?】年末年始の釣行の模様をお届け

寄稿:立野義昭

立野 義昭(Yoshiaki Tateno) プロフィール

早掛けスタイルを得意とするアングラー。釣り仲間からは「タテポン」という愛称で親しまれている。大阪湾タチウオキングバトル2016年、2018年ファイナリスト、シマノフィールドテスター

シマノフィールドテスターの立野です。

冬の釣りで、潮がかわるとどうなるのか

今回は、年の瀬の迫った大晦日と、縁起のよい初出の1月2日の2日間、泉佐野の上丸に釣行してきた模様をお伝えします。テーマは、「冬の釣りで、潮がかわるとどうなるのか」です。

大晦日の釣行

まずは、大晦日。潮は中潮の2日目でした。

朝1番は洲本沖からスタート。予想通りの冬の状況で、テンヤにはアタるが、その次がない状態でした。通称、ワンタッチグッバイです。

また、アタリをだすための誘いも、テンヤを躍らせるようなジャークは封印し、竿で聞き上げながら、テンヤを潮に馴染ませて、ゆっくりと上下させるような、優しい誘いです。

テンヤを止めておく時間は、ハイシーズンよりも、かなり長めを意識しました。それで、かろうじてアタリがでるという感じでした。

同船した皆さんは揃って、初期アタリ後の次の触りがないとのこと。私は、初期アタリ後はハンドル半回転で、テンヤを少し移動。タチウオの目線から外すが、かろうじて追える移動範囲を意識してみました。

大きな移動を伴う誘いではなく、移動距離の少ない誘いを繰り返し、徐々にタチウオの食い気のスイッチを、上げるようなイメージです。

根気よく、小さくソフトな誘いを繰り返すと、アタリ方に変化があり、何とか針掛かりするような、もどかしい1日となりました。

この日は濁りがあったようで、終始底から10~20mが当たりダナで、潮通りの釣れ方でした。また、カラーは夜光タイプがマッチしていました。

年明け初日

年が明けて1月2日。マニアな仲間たちが集まり、各々新年のあいさつをかわし、ポイントに向かいました。

当日は中潮4日目。小さな潮に向かっているので、よい方向に向かっているはず。ポイントは、洲本沖がメイン。メンバーは、主にファイナル経験者のバトラーが中心です。

右舷ミヨシ側の金森麻希子さんが、記念すべき新年初ヒット! 続いて、お隣の毛利洋子さんと、高活性な感じですが、誘いが合わなければ、アタリがない様子。

私は、テンヤ釣りが初めての仲間に釣り方をレクチャーすると、人生初のタチウオを釣り上げることができ、ホッと胸をなでおろしました。

それから自身の初物を狙いますが、大晦日よりも本アタリがでやすく、活性もほどよく高い感じでした。

でも、やはりタナは浮いているので、濁りがあると判断し、テンヤは夜光タイプを使用しました。水深100m前後で、探見丸の反応が80~90m。

すると、ミヨシの瀧本直氏の竿が、普段見たことのない曲がりになっているではないですか。

上がってきたのは、これまた新年1尾目の123cmのドラゴンと、縁起のよい1尾に、船中は大盛り上がり。釣れた水深は85mだそうです。

この新年1尾目の縁起のよいドラゴンを、見事に釣らせて下さった村上船長に感謝ですね。このドラゴンの出現から、釣り人の活性が爆上がりしたことは、言うまでもありません。

この日はよい人は30尾以上と、数も上がった日となりましたが、この年末年始の2日間は、2日違うだけでも、タチウオの活性具合が変わってきました。

釣り方は、やはり動かしすぎない冬の釣りがメインですが、濁りによるテンヤカラーのチョイスも、吉と出たと思われます。

私は毎年、初釣りは上丸に足を運びますが、年によっては大潮周りの日もあるので、1尾釣れたらラッキー、ということもあります。

でも、そこは気の知れた仲間と、新年を迎えてワイワイ楽しむ。こういった楽しみ方も、よいのではないでしょうか。

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