駐車場があり、チヌが狙える釣り場を紹介!足元のスリットがポイント

寄稿:竹村勝則

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。

大阪・南港魚つり園護岸

大阪・南港魚つり園護岸はこんな釣り場

※2月15日から北側護岸は封鎖のため注意。

南港魚つり園護岸は、以前は駐車場を出てそのまま直進して釣り場へ入ったが、現在は工事の関係で、駐車場を出て、左前方の通路から入る。

駐車場の出入口

釣り事務所前を通って、カギ型に曲がってすぐに渡り小橋があり、前方へ進むと足下がスリット状の釣り場。

渡り小橋から釣り場へ入る

橋を渡って左へ行くと大和川河口で、階段を登って降りると、右が白灯波止(波止の先端と右側、高場は釣り禁止)、左へ100mほどが岸壁の釣り場(2024年3月現在、北側護岸は工事のため釣り場封鎖中)。

釣りは無料だが、駐車場は有料で、1日1500円。水曜定休。

今回はチヌを狙って出発

春が近付いてきたとは言え、大阪湾沿岸の海水温はまだ低く、魚の活性も低い。波止で釣れるのはチヌ、キビレ、ハネ、メバル、ガシラとアジぐらいであろう。

しかし、どこでも釣れる訳ではなく、釣り場とポイントが限られる。

この季節のチヌは、数より型で、釣れると大きいのが魅力。

年なしに期待して毎週出掛けているが、1日アタリもないこともある。そのかわり、アタればチヌで、あのグイ、グイ、グイーの強引が楽しめ、1尾でも釣れれば満足できるものだ。

2月3日の節分は、豆のかわりに、マキエをたっぷり撒いてきた。おまけに車のキーまで撒いて、いや、落としてしまって、トホホ…な目にあったが、40cmのチヌが釣れたので、よしとした。

今回の釣行先は、大阪・南港魚つり園護岸。チヌ釣りには実績がある場所で、西向きの主な釣り場の足下がスリットになっている好場と、その南に続く大和川河口に面した白灯波止がある。

釣り場のスタッフの人に聞くと、「水温(10度前後)が低いせいか、最近はチヌは釣れていない」とのこと。

スリット側と大和川側とでは、大和川側の方が心持ち水温が高いと聞いたので、この時期は、例え少しでも水温が高い方が、チヌがくる確率が高いと思って、白灯波止へ行く。

波止は東西に伸びていて、後方が高いので、冬の季節風は防げる。当日は風が弱い釣り日和で、ルアーマンが2人、青物を狙っている。

階段を降りたすぐ左が、波止付け根の曲がり角で、その20mほど先で釣ることにした。

ここは水深があるので、まずは際狙い。タナは5ヒロで、エサが底トントンか、少しハワせる程度にする。

当日は小潮のせいか、潮はほとんど流れない。2時間少々、マキエを打ったが、アタリもなければ、エサも取られない。

際がダメなら前方だと、竿1.5~2本前方も探ってみたが、ここも全くアタリがない。ルアーの青物も釣れていなかった。
チヌは、やはりスリットだと午後は渡り小橋の近くで釣る。

足下がスリットの釣り場

ここは前方か際を狙うかだが、今はスリット際の方がよいだろう。水深があるので、ウキは5Bか0.8号を使いたいところだが、なるべくゆっくりと仕かけを沈めたいので、3Bを使った。オモリは3Bと、ハリスの中間にはG7を1個付けた。

タナは約5ヒロで、スリット際から1m以内にウキがあるようにするが、あまりに際すぎると、時々根掛かりする。

風波が緩いので、マキエはゆっくりと沈んでいく。潮が少し流れてくれるとよいのだが、そうは上手くいかない。

1時間ほどして、ウキが根掛かりのような感じでシモる。

ゆっくりめに合わせると、上がってきたのは15cmほどのガシラだった。

それから1時間少々して、潮がほんの少し右へと流れるようになった。この潮なら釣れるかもと、マキエを2回打ってから、仕かけを入れ、さらにマキエを2回打つ。

仕かけが馴染んでから、ソーっと半ヒロほど持ち上げて、竿先を下げる。

サシエがフワーッと沈んでいくイメージで誘っていると、ウキがスーッと入る、明確なアタリがきた。

スリットに入られないように、前方へ合わせると、グイ、グイ、グイッとくるのは、良型チヌの感じ。

スリットの中へ入ろうとするのを、糸を出さずに竿でタメて、浮かせる。上がってきたのは40cm級のチヌだった。

タモ入れしてから時計を見ると、14時40分。釣り始めてから6時間もかかって、やっと手にしたチヌだった。

この後、もう1尾と粘ってみたが、そうは上手くいかず、潮も止まってアタリもなくなった。

アクセス

 

南港魚つり園護岸(06・6612・2020)

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