筏チヌロッドの穂先の調子はどう変えるのが正解?名手の考え方とは

チヌの筏竿はほかの竿と異なって、かなり高感度で繊細な穂先がついています。ある意味穂先は消耗品でもあるため、“替え穂先”の重要性はかなり高い位置付けにあります。

さて、そんな替え穂先ですが、どんな状況・シーズンに各調子に合わせてチョイスするか。って結構悩みませんか?

答えは人それぞれというのは分かっていますが、名人の使い分け法は参考にしたいですよね。

今回は、シマノアドバイザー山本太郎氏のシマノ筏ロッドの替え穂先「イカダ替え穂先 Type-D」使い分け法を紹介!

山本太郎氏の使い分け

2024年登場した「イカダ替え穂先 Type-D」は4アイテムで、それぞれに特徴はありますけど、みなさんの好みや感覚もあると思います。

それぞれの穂先に向いた使い方はありますけれど、「右へならえ」はしてほしくないですね。僕も使い分けの決まりはなくて、身体が覚えている感があります。

初めての釣り場なら8:2 or 7:3

ただ、まったく知らない釣り場に行かれるとするなら、8:2か7:3を持っていればほぼ対応できるとお答えしています。その上で、たとえば三重県の一般的な釣り場なら7:3が面白いかもしれない。しかし水深が25mや30mといった釣り場になってくると、潮の流れがなくてもラインにかかる水圧が増してきます。穂先にかかる負荷が大きくなりますので、この場合は8:2が無難でしょうか。

浅い釣り場では6:4

水深6m未満くらいの浅い釣り場では、神経質な魚はエサのおこぼれを待ち構えていることがあり、竿下よりもその周囲を狙うことも多くあります。

ちょっと大きめのオモリを使ってサシエだけを付けて投げるのですが、9:1や8:2だと反発力が強すぎて仕掛けがなじみにくく手前に寄ってきてしまうんです。こういったときに6:4を使うと、穂先の柔軟性により仕掛けを引っ張ることなく、アタリを捉えられるポジションに落ち着かせてくれます。

シラサエビの釣りには9:1

9:1はシラサエビを使う秋の釣りですね。生きたエビなので跳ねたり、近くに魚がいれば逃げるのですが、軟らかい穂先だとぼんやりとしたイメージになってしまいます。それが9:1だと鮮明に表れますね。あと何よりも操作性。誘いの途中のアタリを取ったり、釣り人側でエビが逃げるような演出をするのは、感度のいい先調子がやりやすいのでね。

ただ、あくまでこれらは参考です。それぞれの特徴を踏まえた上で自由に、好みで選んでいただくのがいいと思います。

イカダ替え穂先 Type-Dについて

出典:シマノ

対応機種

「イカダ替え穂先 Type-D」は、シマノの現行ロッドである「イカダリミテッド」、「セイハコウ スペシャル」、「セイハコウ フィラート」、「アドバンス イカダ全てに対応!

各穂先の特長

■6:4
表現力は随一、ノーシンカーにも対応。
オモリを使わないノーシンカーの釣りに対応する6:4調⼦。潮にしなやかになじませる表現⼒が特徴。

■7:3
宙切り釣法もこなし、追従性が際立つ。
ノーシンカー~宙切り釣法に対応する7:3調⼦。しなやかにダンゴの煙幕とツケエを合わせる追従性が特徴。

■8:2
すべてに対応するオールラウンド調子。
オールラウンドに扱える8:2調⼦。オモリを使った釣り~完全フカセまで対応できる。

■9:1
急潮攻略と攻めのアプローチを可能に。
潮の速い状況下に適応する9:1調⼦。操作性が⾼いため、常に攻めのアプローチが可能に。

オリジナルワイヤーケース&穂先ケース付き

シマノ公式「イカダ替え穂先 Type-D」詳細ページはこちら

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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