ハンポワのワームって一体どうなの? 実際に作ってみた!

寄稿:nomi

nomi(ノミ) プロフィール

釣場速報本紙でお馴染みの、釣りに対するさまざまな疑問を解決する実験的な試行も試しているマルチアングラー。OCTOPLASHERなど数々のバンドでギタリストとしギターを日々弾きマクリ。山豊テグスフィールドスタッフ。

ハンドポワードのワームって一体どうなの?

「ハンポワ」と呼ばれるルアーは、ハンドポワードの略で、原料を手で流し込んで作るワームのことである。

ハンポワと比較されるワームとしては、インジェクションがある。

両者の違いは、ハンポワがシリコンで型枠を作るのに対して、インジェクションは金型を作り射出して作る。一般的にはハンポワが少量生産で、バリエーションを多く作りやすい反面、大量生産には向かない。

対してインジェクションは、バリエーションは作りにくいが大量生産に向いている。

アイデアがあったのでハンポワでワームを作ろうと思っていたところ、タイミングよく「イービーズ」が相談に乗ってくれ、制作をしてくれることになった。

イービーズは、元々食品サンプルを製造販売している会社で、人に美味しさを伝える技術をもって、魚に美味しさを届けるために立ち上げたブランドである。

イービーズのワームの特徴としては、素材がフローティング素材であり、微妙に尻上がりの姿勢となる。マテリアルの特徴でハンポワの中でも、さらにソフトで滑らかな動きを実現している。

早速アイデアを伝え型を起こしてもらい、そこから微調整をし、カラーは商品としてあまり売れにくいが、以前から自身の経験で確実に釣果があった「黒」で作ってもらった。

シリコンの型枠

シリコンの型枠から抜いた状態

切り取るとこんな感じ

「黒」と、ひと括りにしてしまえば1色なイメージだが、スーツの礼服などを思い浮かべてもらうと分かりやすいが、「黒」にもいろいろな色が存在する。

そして「カラー」、「柔らかさ」などのバリエーションを数種類サンプルで作ってもらった。

形はダンベルを上下に割ったような感じで、巻きの釣りよりもフォールでの動きを意識している。到着したサンプルを持ち、いざライトゲームへと出掛けた。

このワームは基本的にはメバルをターゲットとしており、サンプルのバリエーションでいろいろなパターンを試してみた結果、1つドンピシャな組み合わせがあった。

そのワームを、全国各地の友人に釣り方の考えなどを伝えテストしてもらい、思い通りの釣果が得られた。

今回のノミラボ実験結果は「ハンポワは非常に面白い!」であった。

ハンポワはいろいろなバリエーションが作りやすく、ソフトなワームなので非常にアタリが多い。

今回のワームも含め、「イービーズ」では現在も新しいワームの開発を手掛けている。

今回考案したワームを「ノミノワール」と命名し、黒以外のカラーをイービーズで発売しており、各地で大物のメバル釣果が寄せられている。

黒は私のオリジナルカラーとしてオンラインショップで近々発売するので、ぜひ黒の魅力を知って欲しい。

この実験で今日もギターが冴えるぜ! ギュイ〜ん♪ だれかがやらねば…。
(※実験結果は、私の主観で判断しているため、必ずしも皆が同じ感想を持つとは限りません。)

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!