【筏でチヌが釣れっ釣れ】大型まじって2ケタ期待の釣り場が魅力的すぎる!

寄稿:竹村勝則

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。

日本海の若狭沿岸はチヌカカリ釣り場が多い。中でも、小浜湾は各所に釣り場があり、多くのチヌファンが訪れている。

若狭大島は小浜湾の北西に位置し、朝倉、葉夫、涙水、冠者島近くにチヌ筏が浮かんでいる。

西森渡船のチヌ釣況は今夏から好調に釣れ続き、中、小型の2ケタ釣果や40cm級は続々と、8月から好釣果が続いている。

年なし級の大物はそう釣れるものではないが、秋は数釣りが楽しめるので、出掛けたきた。

5時過ぎの1番船で約10人の釣り人と出船して、東の冠者島筏から西の涙水筏へ行く。

涙水筏は陸沿いに8基並んでおり、その中の5番へ上がった。

この日は各筏に1人ずつだから、のんびりできる。

ここは陸向きがポイントなので、各筏ともに陸側を向いて竿を出す。

朝イチのモーニングサービスに期待して仕かけをセットしていると、左隣の6番筏では早くもチヌを取り込むのが見えた。

エサを聞くと、サナギだそうで、「2投目にきた」と言う。

筏の下にチヌはいる、と胸ワクワクで、針上30cmに5Bオモリを付け、活丸さなぎの1粒刺しで落とし込む。

すると、アタリらしきものはないが、サナギはかじられている。

当日は涙水筏でモーニングサービスがあったのは6番筏だけのようだ。

モーニングがなければ、ダンゴでチヌを集めるしかない。

ダンゴはマルキユーのパワーダンゴチヌを主体にコーンダンゴチヌ、濁りオカラ、荒びきさなぎをまぜ、ダンゴのアンコにニュー活さなぎミンチ激荒と生オキアミを入れ、10個ばかり竿下に入れた。

天候は風もなく、爽やかな晴天で気持ちがよい。しかし、海は上と下の流れが違う2枚潮なので、針上にG6オモリを20cm間隔で2つ付けた。これで仕かけの浮き上がりを抑えられる。

1、2投目はオキアミがすぐに取られたので、3投目のサシエは活丸さなぎの1つ刺しで、針先にコーンを1粒付けてみた。

中層にはコノシロが群れているが、底にはボラがまだ寄っていない模様。ダンゴが割れて20~30秒そのまま待っていると、竿先にモゾモゾとアタリ。

もういいかと大きく合わせると、グンと竿が止まる重量感。これは大きいぞ!

慎重にやり取りしていると、水中に見えてきたのは、一見年なし!?

タモですくってスケールを当てると、45cmジャストのチヌだった。

時間は6時40分で、1尾目のチヌが45cmで気分爽快。その時点で6号筏ではチヌを4尾釣っていた。こちらはどういう訳か、後が続かない。

それでも8時頃、オキアミエサで20cm超のチヌが連発して、アイゴも釣れた。

エサ取りが多く、ダンゴを別打ちしてエサ取りをかわす

これからだ!と思っていると、チヌ釣りには付き物のボラのお出まし。コノシロを押しのけ、中層から底まで大きなボラだらけ。

ダンゴが底まで持たないので、固く握ったが、それでもすぐに割られてしまう。

そこで、ダンゴの別打ち作戦で、オトリのダンゴを2、3m前に投入した後、すぐにダンゴ杓で、そっと竿下に本命ダンゴを入れる。

いくらかボラを散らすことはできたものの、底でまだボラが待ち構えていた。

場を休めてボラが寄らないようにする

そこで、ダンゴを5、6個投入しておいて昼食を取り、30分ほど場を休めておいた。

13時頃に再開し、サシエは活丸さなぎ1個にコーンを1粒刺し。

ダンゴが割れたが、サシエは取られていないようなので、そのまま待ちの釣り。

2分ほどして、竿先をジワーッと押さえたので、竿を下げて少し送ると、小さくクッとくるアタリ。

バッチリとアワセが効いて、朝のチヌと同じような強引。

上がってきたのは、これも45cmジャストのチヌ。してやったり、これで満足だ。

その後、見回りの渡船が来たので6番筏に行き、釣果を見せてもらうと、向日市の辻村茂男氏が、この時点でチヌ9尾。エサはサナギ。

4番筏では高槻の畑博義氏が40cm頭に3尾釣っていた。

エサはアケミ貝のムキ身。

筏に戻って釣りを再開し、夕方のゴールデンタイムに期待したが、こちらはボラとエサ取りが釣れただけ。

しかし、6番筏の辻村氏はチヌの46㎝を頭に10尾追加し、朝からの合計は19尾で、当日の竿頭だった。

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