筏で魚種多彩に釣れて大満足の釣果に!

寄稿:竹村勝則

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。

秋は筏釣りの好期で、チヌを始めヘダイ、アジなど魚種は多彩。

好天気を選んで出掛ければ、家族連れでのんびり釣りが楽しめる。

チヌメインに五目で楽しめる五ケ所湾内瀬

チヌをメインに五目釣りが楽しめるのが、五ケ所湾内瀬。

五ケ所湾は手の平を広げたように複雑な入り組んだ地形をしていて、その北西端に位置するのが内瀬。

湾奥だけに波静かで、村島と言う小島がポツンと浮かび、まるで湖のような佇まいだ。

筏は内瀬釣りセンターの渡船乗り場から左前方にあり、海の釣り堀まである。

当日は新カキ筏に乗船

当日は数組の釣り人と出船。

陸に1番近い8号筏へ1人を降ろした後、釣り堀を挟んで沖にある新カキ筏へ上がった。

この筏は4基が繋がっていて、屋根、トイレ付きのしっかりした筏。釣り堀向きを釣座とする。

大型狙い、数狙いとも楽しめる

内瀬の筏は例年、夏場が盛期で、チヌは大型、良型まじりで好釣果が上がっており、中、小型チヌならベテランは50~60尾も釣っている。

最近では、チヌの45.5cm、47.3cm、数では中、小型45尾。

10月初旬には47cm、46cm、数では14尾などの釣果だが、渡船屋の話では、「チヌはそろそろ終盤で、11月にかけて小型が多くなり、チヌ五目釣りが楽しめる」と言う。

ここは湾奥だけに波静かな場所なのだが、当日は朝から北寄りの風が強くて、少し風波があった。

モーニングはないがダンゴで寄せると高活性

いつも使用する1.6mのチヌ竿では、穂先が風で揺れてアタリが取り辛いので、カセ釣り用の短い1.3m竿を使った。

まずは、いつものようにモーニングサービスに期待して、5Bオモリでエサをオキアミ、シラサエビ、サナギで落とし込んだが、アタリはなし。

それではダンゴで寄せるしかないと、マルキユーのパワーダンゴを主体に、コーンダンゴチヌ、大チヌスペシャルとハイパー、荒びきさなぎをまぜて練る。

ダンゴのアンコにニュー活さなぎミンチ激荒と生オキアミを入れた。

サシエはオキアミとシラサエビ、サナギ、コーンを用意。

アンコをたっぷり入れた大きめのダンゴを竿下に7個入れた。

潮の流れは緩やかだが、風が強いので針上30cmにBオモリを付けた。

ダンゴの効果てきめん。

1投目から合わせどころがないジビジビっとした小アタリで、オキアミが取られる。

シラサエビ、サナギでも取られたり、かじられたりした。

ダンゴを投入すると水面下にウミタナゴと、白い魚体の魚が見える。

仕かけを上げてくると、残りエサに食い付いたのは、白い魚体のカイワリだった。

着底したダンゴアタリが弱々しい。ボラではなさそうで、ダンゴが割れると、エサにくるアタリも小さい。

針にやっと掛かったのは、小さなヒイラギ。

その後、クッとよいアタリで上がってきたのは、15cmほどのヘダイ。

午後から小雨となったが、14時頃からダンゴにボラがアタるようになった。

チヌ釣りにボラは付きものなので、チヌが来るぞと期待していると、オキアミのエサにクックーンとよいアタリ。

手応えは小さくとも、やはりチヌの引きは心地よい。

20cmあるなしのチヌだが、これでボーズは免れた。

エサ取りの活性が高くチヌはこないがアタリは楽しめた

その後ベタ凪となり、夕方にかけてチヌの時合がきたと喜んだのも束の間、エサ取りの時合にもなって、ゴンズイが次々と入れ食い、10数尾。

エサをかえてもチヌはこなかった。

納竿後、渡船乗り場で釣果を見せてもらうと、チヌは小型メインながら、2ケタ釣っている人もいた。

ほかの人もチヌメインでヘダイ、キビレ、ウミタナゴ、アイゴ、ボラなどの五目釣りの釣果で、数が釣れていた。

新カキ筏で当日、チヌ釣り仕かけで釣れた魚は、チヌ1尾(20cm)、ヘダイ10尾(15~20cm)、アジ2尾(18cm)、カイワリ5尾(15cm)、オオモンハタ2尾(18、20cm)、ヒイラギ約30尾、ゴンズイ約30尾。

カワハギ釣りの胴突き3本仕かけを試したところ、シラサエビエサでヒイラギが入れ食い。

トリプルが3回もあった。

ほかにヘダイが2尾釣れた。

自慢できる釣果ではないが、まさに五目釣りを楽しめた。

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