「病膏肓に入る」ヤミツキになるカワハギ釣りを堪能!

連載:今井浩次の旬を釣る
寄稿:今井浩次

ビッグフィッシングなどでお馴染み、関西船釣り界の大御所今井さんから日ノ岬沖のカワハギ釣りのレポートが届きましたので紹介します。

今年は各エリアでカワハギが好調で今井さんは今回シマノフィールドテスターで大阪湾タチウオキングバトル5代目王者の辻康雄氏と釣行されたみたいですよ。

それでは早速どうぞ!

今井浩次(いまいこうじ) プロフィール

船釣り、渓流釣り、アユ釣りetc…各地を釣り歩く、おなじみサンTV・ビッグフィッシングの解説者。元釣りサンデー編集局長。シマノアドバイザー

昔から「釣り師なら1度か罹るカワハギ病」という名言がある。

難しいが面白くて、奥が深い釣りゆえに、1度、この釣りの面白さを経験してしまうと「病膏肓に入る」、つまり趣味や道楽が高じて、手が付けられない状態になってしまうことを言う。

今回は、そんな麻薬のような魚、カワハギを釣りに出掛けることにした。

タチウオ三銃士の辻氏と釣行

ご一緒したのは、シマノのタチウオ三銃士の1人、辻康雄氏だ

辻氏はタチウオだけでなく、何でも器用に釣りこなす名手の1人だから、気を緩めると今回もコテンパンにやられてしまいそうな予感がする。

果たして、どうなりますやら。

12月29日に日ノ岬沖へかるも丸で釣行

12月29日、潮回りは大潮。

船は和歌山県湯浅町栖原のかるも丸だ。

定刻の6時半、船は波静かな湯浅湾へと滑り出した。

途中、船はあまり揺れなかったので、絶好のカワハギ日和だと思ったのだが、追い風で船の揺れが小さかっただけ。

日ノ岬沖へ着いてみると予想外に波が高かった

北西の風、上り潮のせいか水温は18.4度

これだけあれば、まだカワハギの活性は高いはずだ

使用したタックル

シマノのカワハギ針、吸わせ力7号にアサリのエサを刺して海底へと送り込んだ。

波があるから、もやい柱にしがみ付いて釣りが始まった。

釣座がミヨシで船の揺れが大きい場所なので、オモリを底ベタにして誘いも小さくし、待ちの釣りを試みたのだが、アタリはない。

辻氏に早速ヒット

だが、すぐ隣で釣っている辻氏は、早速竿を曲げているのだ。

辻氏は早速良型をゲット

手慣れた動作で抜き上げたカワハギは、22、23cmはあった。

良型揃いに顔が綻ぶ辻氏

こうして流しかえること2度、4度、辻氏は着実に数を増やして、すでに5尾。

それも良型ばかりだから、自然に顔もほころぶ。

辻氏に大差をつけられてしまう

ところが、僕はと言えば、連続バラシ3回で、未だ釣果ゼロ。

5対0と大差を付けられてしまったのだ。

まあ、これはある程度予測していたことなのだけれど。

10時過ぎ、潮が止まって、下り潮にかわった。

そこで船長は田杭の沖へポイントをかえた。

そして「ここは下げ潮場やから、上げ潮にやっても食わんのよ」と言う。

針と誘いを変えてみると…

そろそろ僕もカワハギの顔が見たい。

朝のうちはバラシが続いたので、針をシマノの攻掛5号にかえてみた。

上針はほとんどエサを取られないので、朝と同じようにオモリを底に付けて狙った。

そして、芸人フワちゃんにあやかって、竿をゆっくり動かしながらフワフワの誘いにしてみたら、こいつに上手いこと乗ってきたのだ。

1尾目、20cmほど。

2尾目、もう少し大きくなって23cmあるかなしか、3尾目はよく引いたので心臓バクバクで26cm。

見事竿頭になった辻氏

この後、2尾追加して合計6尾で釣りを終えたが、名手、辻氏は10尾とめでたく「ツ抜け」で竿頭。

カワハギ釣りも手慣れた様子なので聞くと、「カワハギの本場、関東で4、5年はやり込んだ」という話に納得した。

そして最後に「カワハギ釣りは久しぶりやったけど、面白かったな。また始めようかな」と笑顔で返事が返ってきた。

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