【テンヤタチウオ・名手の誘い】立野義昭はアグレッシブに高活性な個体を狙う(大阪・泉佐野 上丸)

大阪・泉佐野の上丸にて、テンヤタチウオを実釣。テーマは「名手」の誘いだ。今回はシマノフィールドテスターの立野義昭さんの誘いをピックアップ。

立野義昭
関東在住の現在も月に何度か帰阪しては釣行する、大阪湾の船タチウオ釣りをこよなく愛するアングラー。大阪湾タチウオKINGバトル2016ファイナリスト、同2017セミファイナル進出。シマノフィールドテスター

さて実釣当日はサイズこそ大型が出なかったものの、数ではトップとさすがの腕前を見せてくれた立野氏。比較的早いアクションで高活性なタチウオを狙いながら、渋い時にはスピードを落としたり、スロー巻きを使うなど状況に応じたアクションを見せてくれた。その誘いのパターンを解説したい。

テンションフォール

立野氏の誘いはさまざまだが、基本は活性の高い個体を狙って釣る。開始時は、船長の下の指示ダナや探見丸の反応まで一気に下ろさずに、活性の高い浮いた個体を探す。

・タナ探しは上の指示ダナや探見丸の反応の少し上からテンションフォールで誘い下げ
・指示や反応のない場合は水深の半分くらい上からフォールさせながら誘う

パワージャーク&ステイ

下の指示ダナまで誘い下げてアタらない場合は、そこから上への誘い上げ。ここからもまずは活性の高い個体から狙っていく。誘いは以下の通り。

・力強いジャークを入れながらリールを1回転、これを2、3回入れてステイ。
・ステイは始めは短く、反応がなければ少し長めに

ソフトジャーク&ステイ

パワージャークに反応がない場合は、ソフトな誘いへ移行。

・竿先から穂持ち辺りで軽くシャクってリールを1回転巻き、これを2、3回繰り返してステイ
・アピールはしつつも、比較的テンヤの跳ね上がりが小さい。1度アタってからタチウオがテンヤを追ってこない時など、活性が低い時にも有効

ストップ&ゴー

ジャーク系の誘いに反応がない場合は、シャクリを入れないストップ&ゴー。

・リールを素早く2、3回巻いてはステイを入れる
・これもまずは活性の高い個体を狙っていくため、リールは早巻きから始め、反応がなければ徐々に遅くする

フリップ&ステイ

ダブルハンドルを愛用する立野氏独特の誘い。

・ハンドルをフリップ(弾くように反転)させて、素早く力強く半回転してステイ
・竿先でテンヤを素早く、小さく跳ねさせる。食い渋るタチウオに、リアクションで口を使わせる

そして、これに合わせて電動スロー巻きも状況に応じて組み合わせる。巻き上げ続けて活性を上げるよう、電動スロー巻き(フォースマススター600で速度2~6)を加えることが多いそうだ。小型タチウオにも有効。

以上が立野氏の代表的な誘いだ。ショートムービーも参考にしてみてください。

取材に協力してくれた上丸では、現在メーターオーバーの良型、大型も多くまじり始め、数でも安定した釣果が出ている。絶好調なタチウオ釣りに遊びに出掛けてみては?

上丸の詳しい情報を見る
※この記事は週刊釣場速報11月9日発売号に掲載されたものを再編集したものです

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