【テンヤ開発者が語るコツ】船タチウオは「テンヤカラー」にこだわれ

寄稿:大東哲也

大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール

オーナーばりスタッフ。タチウオキングバトル2019セミファイナリスト。さまざまな釣りを楽しむマルチアングラーで船釣りだけでなく堤防での釣りにも造詣が深い。

いよいよ秋本番! 前回に引き続き、大阪湾の大人気ターゲットのタチウオのお話です。前回は、波止タチウオでしたが、今回は船タチウオです。

船タチウオを始めたきっかけは、「掛獲船太刀魚テンヤ」の開発を担当したことでした。

気が付けば、どっぷりと船テンヤタチウオ沼にはまり込んでしまい、タチウオキングバトルに参戦するまでに…。

決して釣りは上手くありませんが、競技の世界を知ることで、より深く船テンヤタチウオと向き合えたような気がしています。

「掛獲船太刀魚テンヤ」の開発を進める中で、テンヤのカラーをどうするのか? と言うテーマがありました。

当時、テンヤカラーは夜光のみから、複数カラーの展開への移行期で、どういったカラーリングにするかを、悩んだことを覚えています。

と言うことで、今回のキモは、テンヤのカラーです。

テンヤカラーの分類は大きく分けて4種類

テンヤカラーの分類として…

①強アピール系(フルグロー)
②アピール系(ゼブラグロー、腹グロー)
③シルエットくっきり系(赤金、パープル)
④ナチュラル系(イワシ・シルバー)

この4種類で、グローの有無、水中でくっきり見える、見えないで考えていきます。

大阪湾では、圧倒的にグロー系が強いですが、水質、天候、エリアなどで反応がかわります。

特に、冬場の水質がクリアなタイミングだと、グローを極端に嫌うような時もあります。

今回は明石沖に出船

今回は、明石の丸松乗合船で明石沖へ行ってきました。

タチウオと言えば、神戸沖や洲本沖がメジャーですが、明石沖でも期間限定でタチウオが狙えます。ただし、明石沖に入る年もあれば、入らない年もあり、必ず釣りが成立するポイントではないですが、今年猛威を振るっている、サバフグの被害は少ないようです。

ポイントの水深は、100mオーバーの所もありますが、今回は80mラインを中心に流しました。

用意したテンヤは、Wグローゼブラ、グロー、パープルゼブラ、赤金、イワシの5色5本。

港からポイントが近いので、薄暗い状態から釣りスタートです。

暗いうちはグローでしょ! と言うことで、今年発売のWグローゼブラと、グローのローテーションで、アタリのでるタナを探します。

まずは、しっかりとアタリダナ(タチウオがいる場所)を見つけることが大切です。

ほかに、掛けられるアタリがでる誘い方を見つけることや、エサによる反応の違い、カラーへの反応を見ていきます。

この日は、底から10~20m上でアタリが安定してでました。

タナを見つけた後は、テンヤをローテーションして反応のよいカラーを探しました。

カラーローテーションのポイントとは

では、何を基準にカラーをかえるのか?

今までアタリが普通にでていたのに、アタリが弱くて小さくなったり、でにくくなった時に、テンヤカラーをかえてみてください。急に強いアタリが戻ったりします。

再び反応が悪くなれば、カラーチェンジしてみてくたさい。

ハマれば、1人だけアタリが続くようなこともあり、今回はグロー系→赤金のローテーションで、終始アタリが続きました。

ほかにも、エサの違いや、誘い方でタチウオの反応がかわりますので、あーでもない、こーでもないと、タチウオとの駆け引きを楽しんでみてください。

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!