【堤防釣りの最新情報】グレの数釣りが楽しめるポイントを紹介

寄稿:竹村勝則

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。

泉州岸和田付近は、沖に一文字波止、地方では小波止やテトラ帯の好釣り場があり、特に秋はグレ、チヌ、サヨリ、ガシラ、メバル、アコウ、アジ、サバ、イワシ、カワハギ、小ダイ、青物などと魚種多彩で、釣り人の好みの魚が狙える。

今年はサバが異常なほど多く、そのせいかアジが少なくて、サビキ釣りは苦戦しているが、中秋となってサバも型がよくなり、25cm前後がまじるようになった。

型がよくなった分、数も幾分だが少なくなってきたように思う。

サヨリ狙いで阪南港へと釣行

私が秋に狙うのはグレとサヨリだが、今回(9月25日)はグレ釣りにした。

阪南港岸和田新東防波堤(白灯)付け根の左右がテトラ帯になっている。

グレを狙うのは北に伸びるテトラ帯で、ここは小さめのテトラなので歩きやすく、腰を掛けても釣れるので好都合だ。

ハシゴを登って右へコンクリートの上を200mほど歩いた所からテトラに降り、テトラが少し大き目にかわる近くで釣ることにした。

釣り方はヌカ切りで狙う

エサ取りがまだ多いだろうと思って、ヌカ切りでグレを狙う。

米ヌカにチヌパワーをまぜ、アミエビを入れて水分は極少な目に練る。

ヌカ切りに使うサシエは、だいたい石ゴカイがよいので、500円分買ってきたが、念のため、くわせオキアミスーパーハード(S)も買ってきた。

タナは2ヒロで、ハリス1.25号、グレ針5号。

ファーストヒットはサバ

ここはあまり遠投しなくても釣れるので、手で投入する。

数投すると、まずボラが寄ってきた。ボラは石ゴカイには、めったに食い付かないが、サバはたまに食い付く。しかし、石ゴカイはどういう訳か魚の反応がイマイチ。オキアミにかえると、ウキがスーッと走るアタリでサバの25cm前後がきた。

次は22、23cmの小チヌ。その後はサバばかり。

そろそろタナを浅く(1.5ヒロ)すると、やっとグレ(20cm)がきた。

しかし、その後はまたサバばかり。昨年の秋もそうだったが、グレのタナは浅かったので、ヌカ切りより、フカセ釣りの方がよく釣れた。

渓流竿に切り替える

そこで渓流竿の6.2mでウキ釣り。道糸1.2号、ハリス1号、針は5号、ウキとオモリはB、タナは矢引きで、サシエはオキアミ。

マキエを打つとボラがバシャバシャ。そこへ仕かけを入れる。たまにボラが掛かることもあるが、エサが沈めばサバかグレがくる。まぁ、サバの方が多いが。

ボラの寄りが遅ければ、グレがヒットする

投入したマキエに時おりだが、ボラの寄りが遅い時がある。こんな時は、サシエがタナに上手く届くのか、グレが食い付いた。ボラとサバに翻弄されながらのグレ釣りだが、渓流竿でグレを掛けた時の強引とやり取りは、スリル満点でこの上なく面白い。

マキエ切れで15時頃に納竿。釣ったグレは6尾(20~24cm)と小チヌが1尾。サバはそれこそ多数。ボラは3回掛けた。

ここのグレ釣は、例年10~11月が盛期なので、これから楽しめる。

阪南港はこんな釣り場

釣り場へのルートは、大阪臨海道路を堺方面から岸和田へ進み、木材町南交差点で右折。突き当たりで右に曲がるが、この突き当たりの堤防の向こうが釣り場。道路が広いので、駐車ができる。

ハシゴで堤防に上がると、目の前に白灯波止がある。この波止も好釣り場だが、グレは北に伸びるテトラ帯が釣り場。北へ200mほどは小さい目のテトラなので歩きやすく、足場のよさそうなテトラを探すと、腰を掛けて釣ることができるのでラクチン。このテトラ帯は200mほど先で大きなテトラにかわり、危険なので注意。

秋はグレの魚影が濃く、昨年の10~11月はマキエにグレがボイルするほど多く、釣行毎に20~50尾も数が釣れて楽しめた。

釣り方はフカセ釣りがよく、グレがボイルするほど多い時は、浅ダナで狙う。グレのほかにサヨリが回遊してくることもあり、昨年は30cm前後の良型がよく釣れた。

なお、木材コンビナートは22~5時まで夜間閉鎖なので、注意を。

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