日によって機嫌が変わる?ヤリイカを釣行で調査! 結果や、いかに…

寄稿:横山晴也

横山晴也(よこやまはるや) プロフィール

現在主流になっているエダ付き仕かけ(オバマリグ)をイカメタルゲームに取り入れたパイオニア的存在。福井県小浜市・ビック釣具店店長。

週2度釣行し、ヤリイカの傾向を分析

度重なる寒波の影響で、思うように釣りができなかった今年の若狭湾。

3月に入り、ようやく海も落ち着きを見せ始め、出船できる日が増えてきました。

私も1週間で2度、出船する機会に恵まれました。

日によって、機嫌がコロコロとかわることの多いヤリイカ。

2度の釣行でも、その傾向が顕著でした。

ぜひ、比較しながら読み進んでみてください。

釣行1日目

1度目は、福井県・小浜 西津港の幸翔丸にお世話になり、22時出船の深夜便に挑戦してきました。

海況は、ウネリをともなった1.5mほどの波。

ポイントの水深は62m。

潮は緩めだったため、船はアンカーを落として釣りを開始しました。

船長から、イカメタルでのメタルスッテの重さの指示は15~20号でした。

私はまず、手慣れたオバマリグスタイルから開始します。

アタリが無い中、隣の釣り人は順調に釣り上げる

船中ファーストヒットは、隣で6本仕かけ(エサ巻きスッテと通常のウキスッテが交互にセッティングされている)の胴突き仕かけを使用している釣り人。

6本仕かけのうち、どのスッテにヤリイカが乗っているのか興味津々で見ていると、1番下のエサ巻きスッテにヒットしていました。

私には全くアタリがない中、その後も隣の釣り人は順調に竿を曲げています。

主なパターンは、6本仕かけのうち、真ん中より下側のエサ巻きスッテにヒットが集中していました。

エダを出してドロッパーを付けるという点においては、6本仕かけもオバマリグも大差はないはず。

何が違うのか気になった私は、隣の釣り人にエダの長さを聞いてみると、「1番下のエサ巻きスッテだけエダ30cm、ほかは15cmのエダにしてます」と教えてくれました。

すぐにオバマリグのエダを長めの15cmに変更してみましたが、アタリはありません…。

エサ巻きオモリグスタイルに、変更するとアタリが

そこで、エサ巻きオモリグスタイルにタックルをチェンジしてみると、1投目から私にもアタリが!

上がってきたのは、待望のヤリイカです。

次のヒットもオモリグでした。

確認のため、オバマリグスタイルに再び持ちかえてみると、やはりアタリはありません。

この日のポイントは、重めの仕かけで動作を抑制した「安定ステイ」

それ以外の相違点と言えば、オモリの重さ…と思い、この日持っていた1番重たいメタルスッテ20号にチェンジ。

すると、ようやくオバマリグスタイルでアタリがあり、ヤリイカを釣ることができました。

この日のポイントはズバリ「安定ステイ」にあると考えられます。

比較的波が高めの荒れた状況では、長いエダスのオモリグか、重めのメタルスッテで、強制的に上下動作を抑制したオバマリグの方が、効果的に安定ステイを行うことができ、オススメです。

釣行2日目

前回の釣行から3日後、友人の船で18時に出船しました。

波は収まり1mほど。

ポイントの水深は56m。

イカメタル向きの海況とポイントです。

この日はスッテのフォールにアタリが

この日もオバマリグからスタートすると、前回とは打ってかわって、すぐにヤリイカがヒット! しかもメタルスッテにヒットしています。

メタルスッテはシャクリ、フォール、ステイといった、アングラーの入力動作の影響を特に色濃く受けるため、メタルスッテに反応がある時はいろんな実験ができます。

この日はフォール後のアタリが多く、群れの密度が高いことがうかがえました。

一方で、時合にはワザとオモリグも試してみましたが、よい反応は得られませんでした。

この日のポイントは「アクション」と「スッテカラー」

穏やかな日のポイントは、「アクションのスピード感とスッテカラー」にあると思います。

穏やかであってもスローフォールに反応がよい時や、速めのフォールに反応がよい時など、状況はさまざまです。

ロッドアクションと、ステイの組み合わせの引き出し数が問われます。

また、スッテカラーはエサ巻きスッテの使用も含めてのローテーションがオススメです。

その日の海況に合わせて、まずは安定ステイできる態勢を整えましょう。

その次に、アクションやカラーといったところを試行錯誤すると、釣果アップに最短で直結すると思います。

まだまだヤリイカメタルは楽しめます。皆さんもぜひ楽しんでみてくださいね!

使用タックル

竿 :セフィア リミテッド メタルスッテB65ML-S(シマノ)、エメラルダスAGS N66XULB IM(ダイワ)、エメラルダスAGS N66ULB TG IM(ダイワ)
リール:キャタリナIC 100SHL(ダイワ)、ティエラIC 105XHL(ダイワ)、ソルティガIC 100L(ダイワ)
ライン:ボートファンPE×8 0.6号(サンライン)、同0.8号(サンライン)
リーダー:パワーカーボンMAX2号(デュエル
メタルスッテ:CB REBORN15号イエロー・シルバー(C.TORY)、同15号ブルー・ライトブルー(C.TORY)、同15号蛍光オレンジ・蛍光ピンク(C.TORY)、錘スッテ15号K/黄茶(ヤマリア
ドロッパー:餌木ドロッパー2.2F/ピンク黄(ヤマリア)、エビスッテKVPU(デュエル)、ニューエサ巻エギSサイズ夜光(デュエル)

 

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