瀬戸内の夏の高級魚「アコウ」が旬を迎えた。
船宿のホームページを見ていると、50cmオーバーの通称「オレンジモンスター」も登場している。
これは、瀬戸内のアコウの状況を、リサーチしなければ、ということで、兵庫・相生コスモマリーナから出船しているS-styleに乗船してきた。
朝、マリーナを出船し、まずはエサとなるベイトを確保する。この辺りでは、カタクチイワシがメインベイトのようで、わずか1時間足らずでイケスの中に十分過ぎるベイトを確保。
「今日のはいいサイズですね。面白くなりそうです」とまだ若くも、経験豊富な岡田船長が言う。
ベイトを確保した船はアコウのポイントとなる小豆島へと少し走る。ポイントへ到着すると船長が水深を教えてくれ、釣りを開始した。
アコウは、確保したベイトをエサにしたノマセ釣りで狙う。
底まで仕かけを下ろしたら、根掛かりしないようにスグに底を切り、50cmから1m仕かけを上げてステイ。
すると、ガツガツ、ガツン! と強烈なアタリがやってくる。
この日は、アタリがあっても食いが渋く乗らないことが多かったが、中盤に、ミヨシ2番目の人に強烈なアタリ。
竿も胴から曲がり込み、強い引きに思わず声が出る釣り人だったが、しばらくすると、海面にボコッとオレンジ色の魚体が浮かんできた。
見た瞬間に思わず「デカッ!」。サイズを計測してみると、48cmと大満足の大型。
聞いてみると、何とアコウ釣り初挑戦のビギナーとのこと。メモリアルフィッシュを手にして、笑みがこぼれていた。
この後もアコウが釣れて、気付けば納竿の時間。小豆島周辺のポテンシャルの高さを実感した記者だった。
今期は、50cmオーバーもコンスタントに上がっている。夢のオレンジモンスターを釣るなら、今がベストタイミングだ。