和歌山・玉川峡アマゴ禁解。20cmの良型含め午前中で40尾キャッチ

玉川峡(和歌山県紀ノ川支流丹生川)のアマゴ釣りが3月8日に解禁した。
今年も上流(宿―鮎の瀬)と下流(下市平橋―塩之瀬橋)が成魚放流区間で、解禁前日に岐阜県馬瀬川産の成魚アマゴ(16―22cm)330㎏を上下両区間へ放流した。

解禁当日は早朝から生憎の雨で、雨合羽を着ての釣りとなった。

林業センターさえもん前の上流の大淵へ

水況は見たところ、平水よりほんの少し高水の好水況。塩之瀬橋から上流へ1km少し進むと、林業センターさえもんの建物があり、広い駐車場もある。その上流側にある駐車場には、川へ降りる広い階段があった。
この付近は上下流に瀬と淵がある。下流の淵には釣り人がいたが、上流には誰もいないので釣ることにした。

6時半になると目印が十分見えるようになった。とは言っても早春の雨は冷たい。指がかじかんでエサのイクラが掴みにくい。
初期はやはり淵のトロがよいと、上流の大淵へ行く。そこは50―60mもある大場所。まずは淵尻のトロから釣ってみる。

林業センター「さえもん」上流の大淵の好ポイント

川底には黒く見える石があり、その手前の流れ筋の底が白く見える。水深は60cmほどで、流れは緩やか。
2投目、目印がほぼ正面へきた時にススーッと動く大きなアタリ。
すぐにアワせると、グリグリっと心地よい引きを見せる。タイミングを計って抜き上げ、タモに入ったのは20cmほどの良型アマゴ。

20分ほどで5、6尾釣ってから、本命ポイントの淵への落ち込みへ移動。
ここは大きな岩場で、川筋にも大きな石が入っている。水深もあり、いかにも放流アマゴが溜まりそうな場所。
エサのイクラは始めは2粒刺しで、釣れだしたら1粒刺し、食い渋ると2粒刺しにしたが、これがよかったのか、ポツポツと食いが続いた。

9時に一旦納竿。この時点で25尾のアマゴを釣り上げた

降り続く冷たい雨にたまらず、9時頃に一時納竿。25尾のアマゴを水辺でさばいた。車中で小一時間休憩し、朝イチに釣った淵尻でもう1度竿を出すことに。
ここは浅場なので、晴天時だと釣り辛いが、今は雨が水面を叩き、人影、竿影が見えにくいのが幸いしてか、昼までに15尾釣って納竿。

下流の塩之瀬橋付近で地元の人は昼から27尾の良型アマゴをキャッチ

午後は迎いの辻橋から下流の塩之瀬橋付近を見て回ったが、15時頃の時点で、塩之瀬橋上流の淵で釣っていた地元の人は、竿抜けポイントだったのか、昼から27尾も良型アマゴが釣れたそうだ。

ミニバイクで来た地元の人は、9時半頃から「さえもん」上下流で竿を出し、40尾釣れたと言って帰っていった。
漁協で聞いた話では、解禁日の9時頃の時点で釣り人は上下流合わせて50―60人。よく釣った人は60尾、20尾ぐらいの人はかなりいた模様。

稚魚放流は昨年6月に各支流へ1万尾放流済み。日券3300円、年券4400円。川沿いに入川券の取扱店あり。

塩之瀬橋上流で地元の釣り人がアマゴをキャッチ

☎玉川漁協組合(0736・54・4640)
【竹村勝則】

※この記事は、週刊釣場速報3月27日付号掲載の記事を再編集したものです

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