奈良・北山川支流 小橡川の解禁日は天然&放流アマゴ入れ掛かりも!

大平瀬橋上流で筆者の10時頃までの釣果

奈良県上北山村を流れる北山川と支流・小橡(ことち)川のアマゴ釣りが、3月15日に解禁した。
両川へは上北山村漁協が毎年アマゴの稚魚放流と卵放流(上流部)に加え、成魚放流をするので魚影が濃く、特に成魚放流区間は入川しやすく、よく釣れるので人気だ。

今年の成魚は、下北山産200kg(17―20cm)と野迫川村産600kg(15―18cm)の合計800kgを解禁前日に放流した。放流区域は北山川は西原の人家付近と河合周辺。小橡川は北山川合流点から上流のトチ谷出合まで。

河合の合流点付近は両岸ともに車が川原まで降りられる便利さと、豪快な本流釣りが楽しめるので超人気の釣り場。それだけに解禁日は前夜からのテント組などもいる。

ここ数年、解禁日は小橡川へ入川。今年も午前中は天然アマゴを釣りに小橡川沿いに上流へ走ったが、要所には必ず車が止まっていて、入る余地がない。

下流へ戻って、大平瀬橋の少し上流にある瀬を釣ることにした。ここは100mほどの瀬で、成魚放流はしない場所なので、キレイな天然(稚魚放流物含む)アマゴが釣れる。

この瀬の荒い落ち込みから下流が大きな淵で、成魚放流魚の好ポイントなのだが、護岸工事で様子が一変していた。水況は前夜の雨で、平水より少し高い好水況。瀬は昨年と変化がなかったので釣れそうだ。

イクラの2粒刺しで仕かけを流すが、すぐには釣れない。3カ所目のポイントで、16cmのキレイなアマゴが釣れた。小さくてもキレイなアマゴが釣れると嬉しい。


その後、丹念に探って何とか5尾釣ったが、いつもの半分の釣果だ。この後は成魚放流魚を釣ろうと、大平瀬橋カミ手へ。工事で大淵はなくなっていたが、成魚放流の場所なので、まだ釣れそうだ。

対岸(右岸)の人は1尾、2尾と釣っている。こちらは左岸側から瀬尻のかけ上がりを狙って流すと、目印がスーッと入る大きなアタリ。

グリグリっとした手応えで抜き上げた魚をタモで受けると、20㌢はある放流アマゴ。人が釣った後でも、少し時間が経てば、また釣れるものだ。

北山川と小橡川の合流点

この周辺で20尾ほど釣って、早い昼食とした。その後、河合の合流点付近まで見に行ったが、解禁日だけに好ポイントは竿の林立だった。夕方の小1時間、釣り人が帰った後のほたる橋下流のカーブ点へ入った。

ほたる橋下流の川相

この付近は瀬と小さな淵が点在する変化が多い場所。丹念に攻めると、ここかしこで釣れて5、6尾が入れ食いで20尾に。朝と合わせて合計40尾で帳尻を合わせた。

よい人117尾の大釣りも!!

当日、河合付近で11時頃までの主な釣果は、福田(名張市)氏117尾、久保(奈良市)氏67尾、遠木(奈良市)氏45尾、辻村(八尾市)氏44尾など。小橡川の木和田上流では田原氏が天然物を37尾(漁協の上古代氏調べ)。

日券3000円、年券1万円(アユ共通)。
☎上北山村漁協(07468・2・0128)
【竹村勝則】

※この記事は4月3日付号掲載した記事を再編集したものです

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