ヤリイカメタル本番! エサ巻きスッテに巻くエサは、鶏ササミとキビナゴを両方持参するのがオススメ

寄稿:横山晴也

横山晴也(よこやまはるや) プロフィール

現在主流になっているエダ付き仕かけ(オバマリグ)をイカメタルゲームに取り入れたパイオニア的存在。福井県小浜市・ビック釣具店店長。

1月は冬型の天候が続いた日本海。なかなか波が収まらず、出船できるのも週に1、2回あるかないかの日が続きました。

そんな中、幸運なことに、自分の休みと凪が、ちょうど重なってくれたので、ヤリイカメタルに行って来ました。

深めのポイントでイカメタルゲームスタート

お世話になった船は、毎度おなじみ、西津港の幸翔丸です。

出船時間は18時。波高は1mほどなので、割と快適な船旅ではありましたが、出港してから結構走るなぁと思ったら、到着したポイントの水深は、101mとイカメタルゲームでは、やや深め。

船長曰く、「普段なら、もう少し浅場のポイントを選びたいが、まだまだヤリイカの多くは、接岸してないだろう」とのこと。潮の流れは、底潮が少し速い程度だったので、船はアンカリングして釣りを開始しました。

私のタックルは、いつものオバマリグに、メタルスッテは20号、ドロッパーにはデュエルのイージースリムを選択。

釣りを開始して間もなく、ヒットの声が聞こえてきます。船中ファーストヒットは、私と同じくイカメタルの釣り人。

何と、小型のマイカ(ケンサキイカ)が釣れていました。釣れたタナを聞くと、「底」とのこと。

私も同様に狙ってみると、穂先に微妙な変化が!? 半信半疑に合わせると、グッと重い重量感! これは良型のヤリイカか、と期待しましたが、上がってきたのは、何とコウイカ。水深100mにも生息していることに驚きです。

次のヒットも細かなアタリでした。

合わせてみたものの、今度は乗っているのか分からないほどの、巻きの軽さ。今度は小型のマイカが釣れました。

この時期に小型マイカとは、一体どういうことなのか?

近年の海況の変化には、戸惑いを隠せません。

さて、スタートダッシュは良好でしたが、だんだんとアタリは減り、試行錯誤するも、反応が得られない時間が続きます。

ヤリイカの群れが到来

諦めかけていると、突然、隣の胴突き仕かけの釣り人が、弓なりに竿を曲げています!

上がってきたのは、良型のヤリイカ! ついに群れが回ってきた様子。俄然やる気が出てきます。

胴突き仕かけの人は、そこから怒涛のヒット連発。ヤリイカがヒットしていたのは、胴突き仕かけのうちの、エサ巻きスッテ

何とか私は、通常のスッテでヒットさせようと苦悩しましたが、とうとう業を煮やして、ドロッパーにエサ巻きスッテを装着しました。

エサは鶏ササミの塩漬け。しかし、エサ巻きスッテを付けたにも関わらず、入れ乗りヒットには程遠く、私が1パイ釣る間に、胴突き仕かけの人は、4、5ハイ釣っています。

何が違うのか…???

キビナゴのエサに入れ乗り

ダメ元で、エサ巻きスッテのエサを、鶏ササミから、偶然持ち合わせていたキビナゴに変更してみることに。

すると、これが凄かった! スッテに乗せるエサで、こんなに違うのか? と思うほどの怒涛のヒットタイム開始!

しかも、釣れるヤリイカは良型ばかり。これまで鶏ササミ一強と思っていた私、考えを改めさせられました…。

ヤリイカの活性がさらに上がると、次第にメタルスッテにもバンバン乗り始めます。こうなると、イカメタルパラダイス!

フォールで乗せたり、ステイで乗せたり、思い通りにアタリを見出すことができました。

最終的には大変満足のいく釣果で終了となりました。

今回の課題は、何と言っても、鶏ササミとキビナゴの使い分け

キビナゴに猛烈に反応した理由は、ハッキリ言ってよく分かりませんでした。とりあえず皆様には、両方持参されることをオススメしておきます(笑)。

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