近年盛り上がりを見せる、相模湾のキハダ釣り。
ターゲットとなるキハダは年々大型化しており、100kg級が釣れる可能性も0ではない。
そんな巨大キハダ攻略するべく、シマノから2023年新たに発売されるのが、専用ロッドの「アルシエラ キハダ」だ。
アルシエラ キハダ【シマノ】
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | 錘負荷(号) | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) | 商品コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
170 | 5’7″ | 1.70 | 2 | 138.8 | 500 | 2.6 | 80~400 | 303 | DOWNLOCK | 47 | 98,800円 | 200600 |
190 | 6’3″ | 1.90 | 2 | 158.8 | 525 | 2.6 | 80~400 | 303 | DOWNLOCK | 45.2 | 99,800円 | 201485 |
シマノ公式「アルシエラ キハダ」詳細ページはこちら
「アルシエラキハダ」は、相模湾の巨大キハダを想定して作られた専用ロッド。前モデルは2018年に発売され、4年ぶりにモデルチェンジされて登場することとなる。
4年の時を経て、シマノが出したキハダ攻略専用ロッドの答えを見ていこう。
7:3調子から6:4調子へ
「アルシエラキハダ」の、前モデルとの大きな違いとしては、7:3調子から6:4調子に変更されたことにある。実釣を重ね、掛けてはファイトするを繰り返すことでこの答えに辿り着いたのだという。
6:4調子となったことで、ファイト中、曲がりの支点が手前にくることで釣り人の負担が軽減される。
このことについて、シマノフィールドテスターの松本 圭一氏はこう語っている。
竿を手に持ってアタリを待つ間もこれまでの7:3調子より手前で曲がる6:4調子は楽に感じます。そして魚が掛かるとさらに深く曲がり、支点が手前に移動するため、ファイティングポジションを取りやすく、ノサれにくなります。
具体的に説明すると、支点が手前にある竿ほど、大型魚が掛かったときに上に向けて構えやすくなります。竿を上に向けて構える姿勢はヒジを曲げた状態を維持できるため、腰や背中への負担が少なくなります。強い引きにはそのまま耐え、巻き上げるときは安定したショートポンピングで寄せることができるため、結果として長時間のファイトでノサれにくくなります。これが支点が遠かったりバットが硬すぎると、短時間なら対処できても長時間になると腕や腰にかかる負担が大きくなるので、どうしても腕が伸びてしまい、ノサれやすくなります。
相模湾のコマセキハダはもともと30〜40kgがメインと大きかったのですが、2021年よりさらに大型が釣れるようになり、22年には90kg級まで記録されています。大型キハダとの長時間ファイトにも対応できることもキハダ専用竿に求められているわけです。
出典:シマノ
「負担が軽減される=長時間のファイトでもノサれない=巨大キハダ攻略」。
これが、シマノが出した巨大キハダ攻略の“答え”ではないだろうか。
強靭なブランクスは継承
前モデルと同様に、ネジレ・ブレに強いシマノの独自ブランクス製法である、スパイラルXコアと、それらを締め上げ、強化するハイパワーXを搭載。
そうすることで、ブレやネジレに強いうえに、細身で軽量なブランクスに仕上がっているとのこと。細身でブレないということは、コマセを振る動作もシャープに、快適に行うことができそうだ。
前モデルとの変更点の1つに、バットジョイントの2ピースモデルとなったことも挙げられる。
持ち運びもコンパクトなので、遠征移動の際、1ピースロッドのように苦労することも少なくなりそうだ。
気になる強度に関しては、タフバットフェルールを採用することで高強度を実現。
リールシート内を貫通したカーボン素材に、肉厚化で強度を高めたブランクス一体のフェルールをジョイントすることで、ジョイント部からバット部まで大幅な高強度化を実現したとのこと。
所有欲を満たすデザイン
ブラックを基調に、ゴールドカラーが要所に採用されていおり高級感のある仕上がりとなっている。
ガイドはステンレス製のオールゴールドカラーフレームSiCを採用。デザイン性に加え、耐久性も確保されている。
大型化する相模湾のキハダゲーム。進化した「アルシエラキハダ」で、巨大ターゲットを攻略してみてはいかがだろうか。