イカで徳利が作れるって本当? 実際に作ってみた

寄稿:nomi

nomi(ノミ) プロフィール

釣場速報本紙でお馴染みの、釣りに対するさまざまな疑問を解決する実験的な試行も試しているマルチアングラー。OCTOPLASHERなど数々のバンドでギタリストとしギターを日々弾きマクリ。山豊テグスフィールドスタッフ。

釣場速報本紙で月1回の連載を寄稿して頂いているnomi氏。今回は、過去5年間寄稿の中から、気になる記事をピックアップし、紹介していきたいと思います!

イカで徳利が作れるって本当?

「イカで徳利が作れるって聞いたんだけれど本当?」イェス!  ノミラボにお任せ! 実験開始だぜ! ギュイ〜ん♪

イカの数え方は1パイ、2ハイと数える。胴の部分が丸く、中に水などを注ぎ込めるカメのような容器と外形が似ているからだと言われている。今回は、これからの季節に美味しそうな「イカ徳利」を自作してみる。

捌いて干す

まずは、釣りたてのケンサキイカの胴体部分だけを切り分けて取り出す。軟骨と皮もむき、エンペラの付いていた部分を洗濯バサミで挟み干す。 約6時間ほどで表面のベトベトがなくるので、破れないよう注意しながらひっくり返し、裏側をさらに6時間ほど干す。

形を成形し、乾燥させる

次にラップを被せたトイレットペーパーの芯を入れ、筒状にして干す。少し柔らかいうちに、徳利が立つように底を成型しておく。

ここからは日々観察だ。日に日に乾燥が進んでいる様子を、色や感触で確かめる。約1週間ほどで乾燥は完成しカチカチになった。

中にいれたトイレットペーパーの芯を抜くと、なかなかしっかりとしている。イカのサイズが小さかったのか、徳利というよりも小さなグラスサイズとなった。

いざ実飲!

あとはお待ちかねの熱燗を入れるだけだ! 誰でも手軽に試せるよう、コンビニで購入できる日本酒を用意し、電子レンジで温めた。

いよいよ完成したイカ徳利に熱燗を注ぐ…。何ともいえない香ばしい香りが一面に広がる。味がなじむのを待ち、そっと口元に…。

非常に美味しい、日本酒のカドが取れ、飲みやすい上に美味しそうな香りが嗅覚も刺激する。試しにワンカップそのままの状態で飲んでみるが、雲泥の差である。

何杯か呑んでいるとイカ徳利が柔らかくなりブニュブニュしてくる。そのタイミングでイカ徳利を炙り、熱いウチに手でさくと抜群のアテに早変わり。結局予備の徳利でオカワリとなってしまった。

今回のノミラボ実験結果は、「イカ徳利は家庭で作れる!」であった。

特に特別な道具を用意する必要もなく、身の回りにあるモノで作ることができた。形は創意工夫でいろいろとできそうである。

味は、ヒレ酒、骨酒などが好きな人には間違いなく喜ばれる。今回はケンサキイカで作ってみたが、イカの種類が変わると味も変わると思うので、また試してみたい。

完成したイカ徳利は保存が出来そうなので、大漁だった時にいくつか作って寒い季節にほっこりするのもよさそうだ。

この実験で今日もギターが冴えるぜ! ギュい~ん…誰かがやらねば…。

※実験結果は素人実験のため、必ずしも結果が正しいとは限りません。

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