【超当たり年の若狭湾!1船で2000バイも】このBIGウェーブに乗り遅れないための傾向と対策

寄稿:横山晴也

横山晴也(よこやまはるや) プロフィール

現在主流になっているエダ付き仕かけ(オバマリグ)をイカメタルゲームに取り入れたパイオニア的存在。福井県小浜市・ビック釣具店店長。

お盆休みを目前にして、若狭湾のマイカ(ケンサキイカ)メタルは絶好調! ここ数年、1番盛り上がって欲しい真夏に群れが抜けてしまい、残念な思いをすることも多かったので、とても嬉しく思います。

特に今年は、私がこれまで経験した当たり年の中でも爆発力があり、何と1船で2000バイを超える釣果も出ています(通常の当たりと呼ばれる年でも1船で1000バイ程度)。

若狭湾の傾向と対策

今回は、このビッグウェーブに乗り遅れないために、オバマリグを使った近々の若狭湾の傾向と対策を、細かくお話したいと思います。

①メタルスッテの重さについて

多くの船長は、釣り開始時にオマツリ防止のため、割と重めのメタルスッテを装着するようにアナウンスしてくれます。

スタートフィッシングの目安は20号(75g)。少なくとも1つは持参しましょう。

これからの季節、台風や大雨で淡水が多く流入することで、2枚潮や3枚潮になるなど潮流が複雑に変化した時は、PEは0.4号程度の細糸を使用した上で、20号のタングステン製メタルスッテを使用するのが、私のオススメセッティングです。

晴れの日が続いた時は、潮がシンプルかつ緩いことも多いため、12号や10号の軽いメタルスッテも用意しておくと、小型の数釣りや効率のよい浅ダナ攻略が可能です。

メタルスッテは15号を主軸として、前後の重さでお気に入りカラーをいくつか持っておくのがよいでしょう。

②ドロッパー

釣れるイカが小さいこの時期は、ドロッパーも70~80mm(エギだと1.8~2号程度)が海況を問わずに安定して使えます。

若狭湾の定番のデュエルのEZスリム80と、がまかつのスピードメタルエギドロッパーF。共通点として、ステイ時の安定性が高いエギタイプであること、高浮力であることが挙げられます。

オバマリグにおいて、ドロッパーの浮力は、フォールや操作性に直接関係する重要な要素です。

そして、この2つのドロッパーは、数釣りで求められる「動かす時は機微よくしっかり動いて、止める時にはビタッとステイする」基本性能を十分に備えています。

この基本性能が高いほど、イカの捕食行動にためらいがなくなるため、明確なアタリを引き出しやすく、アワセも確実に決まり、身切れも少なく取り込めます。

③カラー

夏と言えば蛍光チャートカラー。赤黄やオレンジ黄は1投目から投入したい一軍です。そして、安定感のある赤緑は外せません。爆釣タイムはもちろん、中弛み時間でも低速ながらポツポツ数を稼いでくれます。

また、赤黄が飽きられた時に、赤白やピンク、紫外線発光のベイトカラーを持っておくと、いざと言う時に役立ちます。

最近の流行は、ブルー夜光の青白。試行錯誤した時に、これだけにヒットするなんてこともあります。余裕があれば、持っておきたいです。

④ロッド

可能であれば、ベロンベロンの軟らかいロッドと張りのあるロッドの2種類用意できると、状況に対応しやすいです。

夏場の数釣りで、何を基準として私がロッドを使い分けているかと言うと、その日のイカのアタリの傾向です。
・叩いてくるアタリ
・グッと重さが伝わるアタリ
・穂先を持ち上げるアタリ

以上のいずれに該当するものが多いか、です。

水深やメタルスッテの重さが、ロッドの選択基準になることはあまりありません。

では、どのような時にどちらのロッドを使うか参考までにお話すると、叩いてくるアタリに対しては、張りのあるロッドを選択し、アタリからアワセのタイムラグを減らして、キャッチ率を上昇させます。

一方で、グッと重さが伝わるアタリや、穂先を持ち上げるアタリには軟らかいロッドを選択し、アタリに対する穂先の可動域を拡大して、小さなアタリを明確に捉えて掛けて、釣果を伸ばします。

さまざまなアタリを覚えるには、よく釣れている今がベストです。釣行ごとにメキメキと上達できると思います。夜釣りで涼みながら、熱いハートを燃やしてください。

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