秋はアオリイカの絶好シーズン。エギングでアオリイカを狙っている人も多いと思います。

ですが、シーズンが進むと陸っぱりなどでは、イカがスレてきたりして、なかなか釣果が伸びないこともあると思います。

そこで、ビギナーでも比較的釣果に恵まれやすい、とっておきの釣りを紹介。

それが福井県小浜沖のナイトエギングです。

ティップラン風のスタイルで狙うこの釣りは、ゲーム性も高く、面白さ満点。これから晩秋にかけて、アオリイカはグングンとサイズアップしてくるので魅力も十分。そんな釣りをレポートします。

本番突入のナイトエギングで船アオリイカを堪能

福井県小浜・西津の幸翔丸は、例年秋になると、ナイトエギングでアオリイカ狙いに出船しています。今期も9月中旬より開幕し、よい人は2ケタ釣果が連発していました。

そこで、秋のアオリイカ釣りを満喫しようと、小浜へと出掛けてきました。

当日は、夕まずめまでは魚を狙うアオリ五目便。

胴突き仕かけで五目釣りを堪能し、日没が近づいてきた17時半からアオリイカ狙いが始まりました。

アンカーが入ったポイントは水深35m。底は起伏がある岩礁帯です。「まずは30gでやってみて」と、開始の合図が出ました。

潮は緩く、波も穏やかでエギング日和。

ですが、好条件に反して、イカの反応は渋いです。

集魚灯が効き始めると、ベイトが寄り、アオリイカは船の周りにチラホラと浮いてきましたが、表層ではほとんど反応しません。

開始2時間ほど経過した時点では、トモで2ハイ、胴で1パイ上がった程度で、ほとんどアタリもありませんでした。

周りの船もこの時点までは釣果が芳しくないようで、船長は移動を決断しました。今度のポイントも天然礁ですが、狙ったのは、そのかけ上がり付近。

アンカーを入れて、船長は先ほどより浅い30mラインに掛けるつもりでしたが、潮や風の向きがかわり、先ほどより深い40mラインに船が落ち着きました。

予定外でしたが、「とりあえず、やってみよう」と言うことで、筆者も仕かけを下ろしてみます。

2.5号のエギに15gの追加シンカーで下ろすと、潮は緩く、合計25gの自重でも底が取れます。

着底から、巻きシャクリ3セットでステイを入れると、3秒ほどで穂先が跳ねました！

「えっ!?　アタるやん」と思いながら、アワセを入れるとズシッ!!

そして、グイグイと竿を締め込んでいきます。キツめの調整だったので、ドラグは滑りませんが、重量感はバッチリ。

水面で水鉄砲を打ち上げたのは、胴長20cm級のアオリイカでした。

これを見た船長も「おっ、おるなぁ」と結果オーライで、打ちかえずに続行しました。

その後は、入れ乗りの時間帯もあり、よく釣る人は次々とイカを取り込んでいきます。

この日は最終的に、トップはトモでアオリイカ13バイ。

筆者も型揃いで12ハイをゲット。

小浜の秋の風物詩、ナイトエギングを堪能できました。

アオリイカは日に日にサイズアップし、1kg前後の大型もまじって、例年11月中旬まで狙えます。

ただ今、ハイシーズンの小浜沖で重量感ある良型アオリイカを堪能してみませんか？

半夜便なら五目釣りとの2本立て!!

幸翔丸では、アオリイカ釣りの前に、午後出船でアジや小ダイなどの五目釣りもするプランもあります。

当日は13時半頃に出船。胴突き仕かけ（ハリス4号程度で全長2～3mの船五目仕かけ4、5本針、オモリ60号）で狙いました。

2時間ほどの釣りでしたが、夕まずめまでにレンコダイ、チダイを主体にウマヅラハギ、カワハギ、イトヨリ、アマダイなども上がって、各自が土産になりました。

アオリイカだけでなく、魚も釣りたいと言う方には、半夜便でのリレー釣りもオススメです。