【乗っ込みチヌ&青物の強引に期待大】沖堤防で大物の活性が急上昇中!

寄稿:竹村勝則

4月も中旬になると、各地の波止でチヌの便りが聞かれるようになって、チヌファンにとっては何より嬉しいニュースだ。

泉州の岸和田沖一文字でも乗っ込みチヌが釣れ出したと聞いたので、出掛けた。

忠岡漁協から出船している岸和田渡船(☎080・8939・9535)の2番船(6時発)に乗船したのは3人。チヌ釣りは自分だけで、あとの2人はルアー釣り。

今年は早くから青物が釣れているので、チヌ釣り師よりルアーマンが多い。

青物の好釣果が多くルアーマンで賑わう

沖の北(船着き)へ着いて驚いた。平日だというのに1番船(5時発)で来た人がいっぱい。そのほとんどが青物狙いのルアーフィッシング。

船長の話では、「ここのところメジロ、ハマチが釣れているので、ルアー釣りの人が多い。チヌもお腹がポッテリし た乗っ込みが釣れ始めた。今日はテレビの釣り番組のロケもしている」と言う。どうりで賑わっている訳だ。

波止の1段高い外側は北の先端から小屋付近にかけて、入る余地がないほどルアーマンが入っている。

チヌの好ポイントは内側の小屋付近

チヌポイントの内側の小屋付近はテレビのロケ中なので遠慮して、50~60m南へ入った。

この付近もチヌ実績があるが、作業船の係留場所だったのをうっかりしていた。

1時間あまりマキエを打って、これからと言う時に作業船が入ってきたので、場所移動せざるを得なくなって、50mほど南へ行く。

この付近は意外と深く、竿2本ほどの前のかけ上がりで7ヒロほどもある。

本命ポイントではチヌが釣れている

本命ポイントの小屋前のオイルフェンス付近では、チヌの取り込みシーンを遠景ながら2回も見ている。

ルアーの青物もこのシーズンにしてはよく釣れており、テレビロケも終わりそうなので、空いていた小屋の北にある黄色の小さな標柱の横に行く。

その時、ロケ関係者の竿が大きく曲がり、取り込んだのがチヌの45cmほどある良型だった。

30分番組だから、青物とチヌがこれだけ釣れれば、きっと楽しい番組になるだろう。

ポイント移動をして狙う

さて、朝の好時合は逃したが、本命ポイントが空いたので、オイルフェンス横へチヌ釣り師が1人入る。この人はここの常連の1人だけにポイントを心得ていて、フェンスの左右を狙っている。しかし、潮が下げに入ったせいか、エサ取りもいなければ、アタリもないと言う。

こちらは最初、黄色標柱の左でやっていたが、潮が左へ速く流れて、1.5号オモリの重い仕かけで底を狙っても、掛かってくるのはワカメぐらいでイマイチ。

オイルフェンス周辺は2枚潮にもなったりするが、流れは緩やかなので、標柱とオイルフェンスの中間辺りに場所がえして入った。

チヌ狙いの仕かけはスルスルで狙う

仕かけも、上から下へ探る00ウキでのスルスル釣りをする。

好天気で風も穏やかになり、スルスル釣りがしやすい。流れは緩やかに左へ流れる。

水深があるので、G6(上に)とG3(針上1ヒロに)オモリを付けてゆっくり落とし込んでいるが、時々ワカメが掛かってくることがあるので、底は取れている。

13時頃、潮が斜め左前方へ流れ、ウキは竿下から2~3m前方でシモリながらゆっくりと入っていく。そのスピードが急に速くスーっと入り、道糸がスーッと動いた。

これはアタリだ。素早く竿を立てて合わせると、グイ、グイ、グイーンとチヌ独特の強引。その強引を楽しませてくれたチヌは、ポッテリと重量感たっぷりのナイスバディの41cm。

竿を出して6時間ぶりに、やっと釣ったチヌだけに嬉しかった。

その後アタリがなく、15時便で帰港。チヌは「無事に産卵しろよ」と言って、リリースした。

今回の釣行したポイント「岸和田沖一文字」はこんなポイント

岸和田沖一文字は、旧一文字と沖一文字が主な釣り場だが、今のところ(4月中旬現在)、旧一文字ではまだチヌを狙う人がほとんどいないので、釣況は分からないが、沖一文字では、よい日にはチヌが4、5尾釣れているし、大物では50cmが上がっている。

沖一文字のチヌポイントとして実績があるのは「沖北」の船着きから少し南にある小屋前のオイルフェンス付近と黄色標柱付近。いずれも内側。波止際にイガイが付くようになれば、落とし込み釣りで内外の広い範囲でチヌが釣れる。

ルアー釣りでは早くから青物(ブリ、メジロ、ハマチ)が釣れていて、当日は3回取り込むのを見たし、小屋付近では朝の時合だけで5尾(ハマチクラス)が釣れていた。

小アジがまだ釣れていなので、ノマセ釣りはまだだが、生きエサが手に入るようならば期待できる。サビキ釣りでは早朝の時合に25cmぐらいの良型アジがよい時で4、5尾釣れている程度。

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