半夜釣りと聞けば、「イカ」って思い浮かべる人も多いと思います。

初夏からは特に、ケンサキイカが各沖で釣れ盛るので、そのイメージも強いかもしれませんね。

でも、夏が過ぎ、秋も深まれば面白くなってくるのは、イカがよく釣れていればイカ狙いもアリですが、実は「魚を狙った五目釣り」がイチオシなんです。

魚種が多彩な日中の五目釣り

京都や福井各沖の若狭湾周辺では、半夜釣りはイカがよく釣れている間は魚とイカのリレー便が主流。

ですが、イカのシーズンが終盤を迎える頃には高かった水温が徐々に低下してくるのに合わせて、いろんな魚種が食い活発になります。そう、美味しい魚たちが好シーズンを迎えるんです。

若狭湾周辺の五目釣りは、胴突き仕かけにアミエビのマキエ（船宿によりオキアミの場合も）、オキアミのサシエで狙います。

この釣りのイイ所は、船釣りのビギナーにもお手軽な点。

マダイなどの大型魚をメインに狙う場合は、エダの間隔や長さがもう少し長い場合もありますが、基本的に胴突き仕かけは初心者にも捌きやすいのが利点。針数が多くて扱いにくいと思う場合は、仕かけを半分にカットして針数を2本や3本と少なくすれば、より捌きやすくなります。

この五目釣り、今なら日のある日中には、アジやレンコダイ、チダイにカイワリ、ウマヅラハギ、さらにはイトヨリやアマダイなど美味しい魚が頻繁にアタリを送ってくれます。

サイズも船釣りならではの、良型や大型がまじるので、堤防からの釣りとは一味違った引きが堪能できますよ。

また、キジハタやカサゴなどの根魚もサイズが期待できるのが魅力です。

青物が期待できる秋の夜釣り

日中の五目釣りだけで、魚種多彩で土産は十分！と言うところですが、日が沈んでからの夜の部は、夏のイカ狙いとは違ったお楽しみが…。

それは、日中でもまじることはありますが、秋の夜は青物の食いが超活発なんです!!

そのメインとなっているのが、メジロやハマチ、そしてサバです。

メジロは60～65cm、ハマチは40～55cm、サバは30～40cmと、どれも型揃い。これらの青物が時にはダブル、トリプルとヒットしてくるので、強引を堪能できるばかりか、クーラーは日中に釣った五目と合わせて満タンに。

群れがまわってくれば、ベテラン、ビギナー関係なく、船中全体でヒットの入れ食い状態が期待できます。

また、夜にヒットしてくるアジは日中に比べて型がよいそうで。40cm前後の大アジもチラホラまじるとか。

魚種が多彩で、数もよく釣れて釣果が期待できるのが、秋の半夜の五目釣りです。

福井・小浜新港　幸洋丸

半夜の五目釣りに出船の釣り船は、若狭湾各地に点在していますが、今回オススメするのは福井県小浜新港を基地とする幸洋丸。

これからの波気がある日も増えるシーズンですが、船は大型なので揺れも比較的少なく、安心して楽しめます。また、竿や電動リールなどのレンタルタックルが無料で借りられるのもありがたいポイントです。仕かけも完備（有料）しているので、クーラーひとつの手ぶら釣行が可能なのも嬉しいですね。

そして、ただ今、幸洋丸では2023年度のカレンダーを乗船者全員にプレゼント中!!

季節の魚が彩られたカレンダーを見ながら、次の釣行予定を立てるのもいいですよね。

半夜釣りは「夏の魚＆イカのリレー釣り」もイイですが、秋は「旬の魚＆青物の2本立て釣り」も魅力いっぱい。この秋はいろんな魚がよく釣れる五目釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。